月刊
臨床精神薬理 第16巻05号
2013年05月
《今月の特集:統合失調症の薬物療法において身体リスクをいかに防ぐか》
統合失調症患者は、一般人口に比し平均寿命が約15年短く、心血管疾患による死亡率は約2倍高い。統合失調症患者で有病率の高いメタボリックシンドロームも、心血管疾患による死亡率が高い原因の1つになっている。本特集では、統合失調症患者の生命と健康を脅かす身体リスクの実態を紹介し、必要な対策、今後の研究展開について、精神科医、内科医、栄養士、薬剤師など多職種の立場から概説いただいた。
ISBN:978-4-7911-5187-5
【展望】
【特集】 統合失調症の薬物療法において身体リスクをいかに防ぐか
- 統合失調症患者の身体リスクに関する精神科医の認識
菅原 典夫,古郡 規雄
- 統合失調症患者が抱える身体リスクの現状
須貝 拓朗
- Psychiatric Internal Medicine(PIM)の視座から統合失調症患者の健康問題を考える
長嶺 敬彦 からみた統合失調症患者の健康問題
稲村 雪子
- 薬剤師の立場からみた統合失調症患者の健康問題
松田 公子,福尾ゆかり
- 精神科領域における身体合併症看護一一看護師の立場からみた統合失調症患者の健康問題
片平 真悟
- 抗精神病薬治療と身体リスクに対する介入研究
古郡 規雄,菅原 典夫
シリーズ
- そこが知りたい 薬物療法Q&A
三上 剛明,渡邉 純蔵,染矢 俊幸
- 薬の使い方
- Blonanserinを使いこなす 第5回
Remission,recoveryを目指したblonanserinの使い方
稲田 健,石郷岡 純
原著論文
- 双極Ⅰ型障害躁状態の入院患者に対するaripiprazoleあるいはolanzapineの8週間投与における有効性の比較
田中 康平,渡邊 治夫
- 日本人の注意欠陥/多動性障害患者におけるmethylphenidate塩酸塩徐放錠の長期投与時の有効性および安全性――小児期の長期使用に関する特定使用成績調査のまとめ
大西 隆,奥瀬 正紀,臼井 秀夫 他
症例報告
- Aripiprazole内用液が効果的であった摂食障害の2例
深津 孝英,松平 千秋,野口 貴弘 他
- Clozapine使用中に便秘と腹部膨満を生じ,消化管穿孔を呈した2例
猪飼紗恵子,藤井 康男,谷 英明
座談会
- 抗うつ薬におけるparoxetine CR錠の可能性を探る
石郷岡 純(司会),山下 親正,渡邊衡一郎,渡部 芳德,内田 裕之
- COMPASS研究から考える統合失調症の再発予防をめざした治療介入の在り方
岩田 仲生(座長),趙 岳人,大賀 肇,宇野 準二,亀井 浩行,西山 浩介,鈴木 竜世,藤田 潔
私が歩んだ向精神薬開発の道——秘話でつづる向精神薬開発の歴史
- 第22回 Azapirone物語一一その1.あと一歩で夢破れたbuspironeの物語
村崎 光邦
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