月刊
臨床精神薬理 第16巻12号
2013年12月
《今月の特集:小児を対象とした向精神薬の臨床試験の現状と課題》
近年、本邦でADHD治療薬がプラセボ対照二重盲検比較試験を経て承認された。また、これまで適応外処方として使用されてきた薬剤の小児への適応拡大や有効性・安全性の確認を目的とした臨床試験が計画・実施されつつある。本特集では、小児の臨床試験の現状を明らかにし、適応外処方の現状とその課題、成人の臨床エビデンスを小児に外挿できるかなど、様々な側面から概説した。
ISBN:978-4-7911-5194-3
【展望】
【特集】 小児を対象とした向精神薬の臨床試験の現状と課題
- 小児を対象とした向精神薬の適応外処方の現状とその課題
石崎 優子
- 成人の臨床エビデンスを小児に外挿できるか
齊藤 卓弥
- 児童精神科に必要な診断・評価スケールの現状と課題
宇佐美政英,岩垂 喜貴
- 日本における適応外薬・未承認薬の現状と課題
伊藤 進,小西 行彦
- 臨床試験で得られたエビデンスを実臨床に適用する際の留意点
岡田 俊
シリーズ
- そこが知りたい 薬物療法Q&A
萩野谷真人,大曽根 彰,下田 和孝
- 薬の使い方
- Blonanserinを使いこなす 第12回
維持期を見据えた急性期治療におけるblonanserinの有用性
兼行 浩史
- Aripiprazoleを使いこなす 第5回
Aripiprazoleと内分泌系副作用——On-Target副作用とOff-Target副作用から考える
長嶺 敬彦
原著論文
- 急性期統合失調症入院患者70例に対するblonanserin(BNS)の治療有用性——急性期投与後から1年(364日)目の追跡調査
堤 祐一郎,春日雄一郎,伊坂 洋子 他
講演紹介
Mental Symposium 2013
- 講演1 パニック障害の治療について思うこと
越野 好文
- 講演2 女性のうつの診断と治療のストラテジー
加茂登志子
- 講演3 最初の抗うつ薬で効果不十分なときどうするべきか?——作用機序に基づいた合理的治療選択
井上 猛
- 特別講演 メンタルクリニックでの私の経験から
笠原 嘉
講演紹介
CNS学術講演会(Day 1)
- 開会にあたって
樋口 輝彦
- ADHDセッション
- 成人期ADHD診療の重要なポイント——当事者の困難とatomoxetineによる治療の意義を考える
市川 宏伸
- 統合失調症セッション
- 統合失調症の急性期症状の改善にどの薬剤が一番効くのか,またなぜそうなるのか——薬剤比較試験の結果から考察する
菊山 裕貴
- 統合失調症の再発再燃予防と睡眠障害の重要性
内村 直尚
- うつ病セッション
- うつ病治療における進歩——新たな展望と新たな選択肢
Ayal Schaffer(監訳/石郷岡 純)
私が歩んだ向精神薬開発の道——秘話でつづる向精神薬開発の歴史
- 第29回 SSRIの開発物語——その4.SSRIの導入に活躍し,独特な地位を確保したtrazodoneの開発物語
村崎 光邦
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