月刊
臨床精神薬理 第18巻02号
2015年02月
《今月の特集:TCAやSSRIは抗“単極性うつ病”薬なのか?》
薬理作用の異なる新旧の抗うつ薬の効果の本質をどのように考えるのか、基礎・臨床の面から再検討した特集。新旧の薬剤の違い、三環系抗うつ薬の今日における有用性、SSRIの長期投与による不安定化や慢性化の可能性、SSRIによるapathyやbetter than well症候群などを取り上げ、臨床家が知っておくべき、抗うつ薬と総称される薬剤の作用の本質を基礎、臨床の両面から検討した。
ISBN:978-4-7911-5208-7
【展望】
- 抗うつ薬開発の必然と時代背景を反映した抗うつ薬の位置づけ
村崎 光邦
【特集】 TCAやSSRIは抗“単極性うつ病”薬なのか?
- 抗うつ薬は抗うつ病薬なのか?:Imipramine再考
芝 伸太郎
- うつ病モデル動物を用いての抗うつ薬,特にSSRIの行動薬理学的特性
山本 経之,山口 拓
- PETからみた抗うつ薬
森口 稍,須原 哲也
- 高齢者のうつ病に対する低用量の三環系抗うつ薬
山下 佑介,三宅 誕実,宮本 聖也
- 三環系抗うつ薬の非経口投与による治療は生き残るのか
桐野 衛二
- SSRIの作用の本質:better than well症候群とapathy症候群
辻 敬一郎,田島 治
- Bipolarityを有する患者に対する抗うつ薬:抗うつ薬は“mood destabilizer”か
原田 豪人
- 抗うつ薬の長期投与におけるtachyphylaxisとtardive dysphoriaの問題
田尻美寿々,鈴木雄太郎
シリーズ
- そこが知りたい 薬物療法Q&A
髙野有美子,尾関 祐二,下田 和孝
紹介
- 服薬に関する看護者・介護者評価:Nursing Assessment of Medication Acceptance(NAMA)日本語版の作成
堀 輝,丹治 由佳,片桐 秀晃
私が歩んだ向精神薬開発の道――秘話でつづる向精神薬開発の歴史
- 第43回 第二世代抗精神病薬の開発物語――わが国初のSDA系抗精神病薬perospironeの開発物語 その2
村崎 光邦
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