月刊
臨床精神薬理 第18巻04号
2015年04月
《今月の特集:心身症と周辺領域の治療戦略―薬物療法の位置づけと有効性―》
心身症概念は拡散しており、medically unexplained symptoms、身体苦悩症候群がある一方、精神科領域では身体表現性障害が近いものの、さらにその周辺疾患も存在する。とくに、薬物療法に関しては簡単な記載にとどまっている場合が多く、臨床家にとって役立つ情報となっていない場合が多い。そこで本特集では、この領域の概念の整理とこれらの疾患の治療、特に薬物療法に焦点を当てて、それぞれ気鋭の先生方に現状を解説していただいた。
ISBN:978-4-7911-5210-0
第10回「臨床精神薬理」誌賞 発表
【展望】
- 心身症概念の変遷:身体表現性障害(身体症状症および関連症群)から機能性身体症候群まで
中尾 睦宏
【特集】 心身症と周辺領域の治療戦略―薬物療法の位置づけと有効性
- 疼痛を主症状とする身体症状症(疼痛性障害)の治療戦略と薬物療法
西村 勝治
- 頭痛の治療戦略と薬物療法
高嶋良太郎,加治 芳明,平田 幸一
- 月経前症候群・月経前不快気分障害の病態と治療戦略
大坪 天平
- 摂食障害の治療戦略と薬物療法
西園マーハ文
- Maternity bluesの病態と社会心理および生物学的関連性
岡野 禎治
- 身体醜形障害の鑑別診断および心理的対応と薬物療法
鍋田 恭孝
- 口腔領域の非器質性慢性疼痛の治療戦略と薬物療法
徳倉 達也,木村 宏之,尾崎 紀夫
- <総説>死別反応の概念とその治療
大谷 恭平
シリーズ
- そこが知りたい 薬物療法Q&A
渡邊 崇,下田 和孝
講演紹介
第5回うつ・不安障害治療フォーラム テーマ:「最新のうつ病治療戦略」
- 開会の辞
村崎 光邦
- 抗うつ薬の反応見極めのタイミング
内田 裕之
- “エビデンス×遺伝的背景”で考える日本人のうつ病治療
加藤 正樹
- 特別講演 不眠を合併したうつ病の治療
George I. Papakostas(監訳/樋口 輝彦)
- パネルディスカッション うつ病の治療戦略,Mirtazapineの臨床上の位置づけを考える
司会/樋口 輝彦,石郷岡 純,
パネリスト/内田 裕之,加藤 正樹,George I. Papakostas
私が歩んだ向精神薬開発の道―秘話でつづる向精神薬開発の歴史
- 第45回 第二世代抗精神病薬の開発物語――Quetiapineの開発物語 その2:その創製から開発まで
村崎 光邦
年間購読について
年間購読のお申込はショッピングカートではできません。カート内の会計を済ませた上、ご注文下さい。