月刊
臨床精神薬理 第20巻02号
2017年02月
《今月の特集:せん妄に対する治療戦略最前線》
せん妄は、高齢者や脳器質性疾患を有する場合に高頻度に発現する急性の脳機能障害である。精神科に限らず一般病院の内科や外科、ICU、終末期医療などあらゆる医療現場で頻発しており、日常診療において極めて重要な課題である。本特集では,せん妄の病態生理、診断、予防と治療をめぐる最新の研究成果や情報に関して、エキスパートの先生方に概説いただいた。
ISBN:978-4-7911-5232-2
第12回「臨床精神薬理」誌賞 発表
【展望】
【特集】 せん妄に対する治療戦略最前線
- せん妄の病因と診断
安来 大輔
- せん妄発症の病態生理学的機序
阿竹 聖和,吉村 玲児
- せん妄の鑑別診断と鑑別のポイント
林 安奈,西村 勝治
- せん妄の評価尺度とその活用法
井形 亮平,吉村 玲児
- せん妄の予防と治療における薬物療法
大谷 恭平,伊藤 聡子,大音三枝子 他
- せん妄の型に応じた薬物療法の違い──過活動型せん妄と低活動型せん妄を比較して
上村 恵一
- アルコール離脱せん妄の治療
真栄里 仁,澤山 透
- 認知症患者に合併したせん妄の治療
小田原俊成
- せん妄に効果的な非薬物療法的アプローチについて
井上真一郎,井上 尚子,大栁 貴恵 他
シリーズ
- そこが知りたい 薬物療法Q&A
川俣 安史,尾関 祐二,下田 和孝
症例報告
- 重度の老年期精神病性うつ病にduloxetineの単剤療法が奏効した1例
高田 涼平,浅利 翔平,袖長光知穂 他
私が歩んだ向精神薬開発の道——秘話でつづる向精神薬開発の歴史
- 第67回 新規作用機序を持った睡眠薬の開発物語
──その2-2:世界初のorexin受容体拮抗薬suvorexantの臨床試験から承認まで
村崎 光邦
年間購読について
年間購読のお申込はショッピングカートではできません。カート内の会計を済ませた上、ご注文下さい。