月刊
臨床精神薬理 第21巻03号
2018年03月
《今月の特集:過剰診断・過小診断と薬物療法》
精神科における過剰診断・過小診断と薬物療法について検証する特集!
DSM診断の普及とうつ病・双極性障害・ADHDの過剰診断・過小診断の関係、適応外使用や疾患啓発広告、処方薬依存症が医療に及ぼす影響を解説。また、抗認知症薬の適正使用ガイダンス、知的障害児・者への向精神薬処方の現状について紹介した。
ISBN:978-4-7911-5245-2
【展望】
【特集】 過剰診断・過小診断と薬物療法
- うつ病診断の基本問題と薬物療法の役割
白川 治
- 双極性気分障害における診断の変遷と薬物療法の進歩
田中 輝明
- おとなのADHD──児童期ADHDと成人期ADHDの非連続性について
鈴木 太,牧野 拓也
- 精神科領域でみられる適応外使用の現状
山本真江里,稲田 俊也
- 疾患啓発広告が医療に及ぼす影響
山本 暢朋,稲田 俊也
- 過剰診断と処方薬依存症──抗うつ薬とベンゾジアゼピン系薬剤を中心に
辻 敬一郎,田島 治
- 増え続ける認知症患者と抗認知症薬の使用ガイダンス
篠原もえ子,山田 正仁
- 知的障害への向精神薬処方は増えているのか?
藤田 純一,井上 祐紀,奥村 泰之
シリーズ
医局で本音を語る
- 第3回LAI(デポ剤)その3
桐野 創,三澤 史斉,藤井 康男,竹内 啓善
臨床試験のデータを読み解く
- 第3回 臨床試験の計画の確認ポイント:②有効性評価
中林 哲夫
精神科薬物療法pros and cons
- 長期安定している初回エピソード統合失調症患者における抗精神病薬の中止
野村 郁雄,大矢 一登,岸 太郎 他
- 寛解を維持している初回エピソード統合失調症における抗精神病薬の中止
松本 和紀
原著論文
- Fluvoxamine maleate(SME3110)の小児強迫性障害患者を対象としたプラセボ対照無作為化二重盲検比較試験及び非盲検長期投与試験(第III相臨床試験)
樋口 輝彦,齊藤万比古,市川 宏伸 他
総説
- アルコール依存症薬物療法の実際と課題──Aripiprazoleとtopiramateの臨床使用症例から
水野 貴史,菊山 裕貴,永井 拓 他
私が歩んだ向精神薬開発の道——秘話でつづる向精神薬開発の歴史
- 第80回 新たに登場したADHD治療薬の開発物語──その3:降圧薬からその作用機序を利して転身に成功したguanfacine
村崎 光邦
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