月刊
臨床精神薬理 第22巻03号
2019年03月
《今月の特集:過量服薬A to Z》
過量服薬の全てを知る特集!!
過量服薬は自殺関連行動の中で多くを占めるが致死率は低い。一方で、自殺既遂という観点からみると過量服薬は強力なリスク因子である。本特集では、精神科医療における過量服薬の現状・課題とビッグデータからみる過量服薬の傾向を整理し、使用される薬剤、自殺リスクの関連、心理社会的要因、救命救急センターからみた過量服薬、オピオイドの過量服薬、予防介入や薬剤師の役割など、過量服薬に関して様々な視点から解説した。
ISBN:978-4-7911-5257-5
【展望】
【特集】過量服薬A to Z
- ビッグデータを活用した過量服薬のリアルワールド・エビデンス:疫学,ベンゾジアゼピン受容体作動薬への曝露と,心理社会的アセスメント
奥村 泰之
- 東京都23区内における過量服薬による死亡事例とベゲタミン®所持の近年の傾向
引地和歌子,谷藤 隆信,福永 龍繁
- 過量服薬と自殺
成田 賢治,乾 真美,白石 将毅 他
- 過量服薬の心理社会的要因臨床心理士の視点から
髙井美智子
- 救命救急センターからみた過量服薬・急性薬物中毒
畠中 健吾,上條 吉人
- オピオイドの過量服用
北原 雅樹
- 過量服用への予防介入--本邦におけるものを中心に
高信 径介,渡辺 晋也,三井 信幸 他
- 過量服薬に対する薬剤師の役割
嶋根 卓也
原著論文
- Methylphenidate塩酸塩徐放錠の成人注意欠陥多動性障害患者における12ヵ月間の特定使用成績調査結果
若松 昭秀,今井 景子,川又 寛和 他
シリーズ
臨床試験のデータを読み解く
- 第13回 臨床試験の各論:⑤注意欠如・多動症(AD/HD)
中林 哲夫