月刊
臨床精神薬理 第22巻11号
2019年11月
《今月の特集:栄養精神医学が拓く精神科治療の新たな可能性》
魚食で得られるω3系不飽和脂肪酸によるうつ病の改善や認知症の予防、また腸内細菌と脳機能の関連、いわゆる「脳腸相関」に関する研究など、栄養精神医学の研究の進展は著しい。本特集では、精神科医療における食・栄養の研究の現状と今後について展望し、気分障害や不安障害、摂食障害、発達障害と栄養の関連、職域における食習慣と抑うつの関連、自殺と栄養、食習慣による衝動性への影響など、栄養精神医学の分野で活躍している研究者が最新の動向を紹介する。
ISBN:978-4-7911-5265-0
【展望】
【特集】栄養精神医学が拓く精神科治療の新たな可能性
- 気分障害とω3系多価不飽和脂肪酸
浜崎 景
- 気分障害と腸内環究D
功刀 浩
- 妊娠中のうつ症状に対するオメガ系脂肪酸の有効性
西 大輔
- 不安症と栄養
大久保 亮
- 摂食障害と栄養
里神 和美,髙橋 隼,鵜飼 聡
- 栄養学から見た発達障害の予防の可能性
橋本 謙二
- 職域領域における食習慣と抑うつの関連について
吉川 栄省
- 自殺と栄養
寺尾 岳,石井 啓義
- 食習慣による衝動性への影響
豊巻 敦人,久住 一郎
シリーズ
臨床に役立つ基礎薬理学の用語解説 新連載!!
- 用語解説シリーズの連載にあたって
吉村 玲児
- 第1回
- サイトカイン
石渡小百合,功刀 浩
- ケモカイン
石渡小百合,功刀 浩
原著論文
- 治療抵抗性統合失調症患者を対象としたclozapineの製造販売後調査結果(最終報告)
鳥山 和宏,三上 智己,佐藤 欣久 他