月刊
臨床精神薬理 第23巻05号
2020年05月
《今月の特集:評価尺度を再考する》
精神科臨床で使用される評価尺度の現状と問題点を整理した特集!!
本特集では、展望にて精神科臨床で使用される客観的評価尺度と自己記入式評価尺度の現状と課題について解説し、特集ではうつ病、統合失調症、双極性障害、強迫症、慢性不眠障害、認知症、神経発達症群、それぞれの評価尺度の解説と、問題点や今後の方向性について、第一線の専門家が解説した。
ISBN:978-4-7911-5271-1
【展望】
- 精神症状を理想的に測定するにはどうすればよいか──いまだに評価尺度で測定する必要性,その問題点,今後の方向性
渡邊衡一郎
【特集】評価尺度を再考する
- うつ病の臨床評価尺度(Hamilton Depression Rating Scale)の基本問題
佐々木洋平,中川 敦夫
- 統合失調症のアウトカム:神経認知・社会認知機能およびreal-world functioning
山田 悠至,稲川 拓磨,大町 佳永 他
- 事実上の真のエンドポイントとしての双極性障害評価尺度
稲垣 中
- 真のエンドポイントに近づくためにはどうすべきか:うつ病
大坪 天平
- 症状評価尺度を再考する──強迫症
村山桂太郎,中尾 智博
- 真のエンドポイントを目指した慢性不眠障害の評価──過覚醒評価尺度とその標準化
綾部 直子,三島 和夫
- 真のエンドポイントに近づくためにはどうすべきか?:認知症
池田 学,森 悦朗
- 真のエンドポイントに近づくためにはどうすべきか?──神経発達症群
岡田 俊
シリーズ
臨床に役立つ基礎薬理学の用語解説
第7回
原著論文
- 精神科救急入院料(スーパー救急)病棟におけるasenapine maleate舌下錠の使用実態調査
福島 端,山口 登,佐伯 隆史
症例報告
- 統合失調症合併血管性認知症における易怒性・興奮にfluvoxamine併用療法が有用であった1例
塚原 優,中村 有香,矢田 勇慈 他