月刊
臨床精神薬理 第23巻11号
2020年11月
《今月の特集:新規抗うつ薬Vortioxetine》
新規抗うつ薬のボルチオキセチンについて詳細に解説!!
2019年発売されたボルチオキセチンはこれまでのものとは作用機序が異なる抗うつ薬で、副作用が少ない点と認知機能を改善する効果が期待されている。本特集ではボルチオキセチンの開発の経緯から、基礎薬理、国内外の臨床試験成績、認知機能への影響、安全性まで、第一線の専門家による詳細な解説をを行い、うつ病の薬物療法の未来を展望した。
ISBN:978-4-7911-5277-3
【展望】
- Multimodal antidepressant, vortioxetineの開発物語
村崎 光邦
【特集】新規抗うつ薬Vortioxetine
- Vortioxetineの基礎:新たな薬理作用,作用機序,薬物動態
井上 猛,林田 泰斗,東山 幹
- Vortioxetineの臨床での位置づけ──国内臨床試験成績と実臨床経験からの考察
渡部 芳德
- 大うつ病性障害に対するボルチオキセチンの最新エビデンス:海外で行われた臨床試験も包括した系統的レビューとメタ解析の結果から
佐久間健二,奥谷 理,岸 太郎 他
- Vortioxetineの認知機能に対する影響
池澤 聰,長谷川由美,大久保 亮
- Vortioxetineの安全性
渡膕衡一郎
- うつ病薬物療法の未来
樋口 輝彦
シリーズ
臨床に役立つ基礎薬理学の用語解説
第13回
原著論文
- 退院後2年間の観察が可能であった統合失調症患者の再入院に関連する要因の検討
酒井 要,沖野 剛志,中村 英樹 他
- 持効性注射製剤による統合失調症患者の治療効果──6年間のmirror image研究による検討
田中 康平,藤井 康男