月刊
臨床精神薬理 第24巻02号
2021年02月
《今月の特集:Pharmacogeneticsは治療反応・副反応予測にどこまで寄与できるか》
ゲノム薬理学(pharmacogenetics)の最新情報を解説する!!
ゲノム薬理学では患者の遺伝的性質が医薬品の作用・副作用にどう関与するか研究されている。本号では、精神科領域におけるpharmacogenetics/pharmacogenomicsの現状と未来について展望し、薬物代謝・動態に関すする基礎知識からpharmacogeneticsの人種差・性差について解説。そして薬剤性錐体外路症状、clozapine誘発性無顆粒球症、抗てんかん薬による皮膚症状、抗うつ薬の治療反応・副反応、悪性症候群とCYP2D6について最新の知見を第一線の専門家が紹介した。
ISBN:978-4-7911-5280-3
【展望】
- 精神科におけるpharmacogenetics/pharmacogenomicsの現状と展望
吉田 和生
【特集】Pharmacogeneticsは治療反応・副反応予測にどこまで寄与できるか
- 向精神薬の薬物代謝・動態に関する基礎知識
篠﨑 將貴,佐々木太郎,佐々木はづき 他
- Pharmacogeneticsの人種差・性差
今津 伸一,町田 康博,岡山 達志 他
- 統合失調症患者に対する抗精神病薬治療における薬剤性錐体外路症状に関わるpharmacogenetics
緒方 治彦,嶽北 佳輝,加藤 正樹
- Clozapine誘発性無顆粒球症の遺伝的因子とその臨床における有用性の検討
二宮 光平,齋藤 竹生,池田 匡志 他
- 抗てんかん薬による皮膚症状と関連する遺伝因子
莚田 泰誠
- 抗うつ薬の治療反応・副反応と薬理遺伝学研究
有波 浩,鈴木雄太郎
- 悪性症候群とCYP2D6
河西 千秋
シリーズ
臨床に役立つ基礎薬理学の用語解説
第16回
原著論文
- 抗精神病薬blonanserinの実臨床における使用継続に及ぼす関連因子の検討
竹内 一平,小林英里子,半谷眞七子 他
最新情報
- Fluvoxamineが新型コロナウイルス感染の症状悪化を予防?──シグマ-1受容体の関与
橋本 謙二
新薬紹介
- 世界で2番目のorexin受容体拮抗薬でわが国創製のlemborexant
村崎 光邦