月刊
臨床精神薬理 第24巻03号
2021年03月
《今月の特集:わが国のclozapineのモニタリングにおける残された課題》
Clozapineのモニタリング制度について今後の課題を考える特集!!
治療抵抗性統合失調症の治療薬であるクロザピンは、副作用のモニタリングのために定期的な血液検査が義務づけられており、特に日本では厳しい規制が設けられているが、頻回の検査は患者にとって大きな負担にもなりうる。本特集は、モニタリング制度の現状や現場での運用の例を紹介し、改めて様々な副作用について考察しつつ、モニタリング制度の未来について考える。当事者の声や、学会での活動についても取り上げた。
ISBN:978-4-7911-5281-6
【展望】
- Clozapineのモニタリング制度の現在と未来
古郡 規雄,橋本 亮太
【特集】わが国のclozapineのモニタリングにおける残された課題
- CPMSデータからみたわが国のモニタリングにおける残された課題
松井健太郎,稲田 健
- Clozapineのモニタリング間隔の拡大は可能か?
藤井 康男
- Clozapineの地域連携「沖縄モデル」とモニタリング体制
木田 直也,畑本有希子,大鶴 卓 他
- さわ病院におけるclozapineのモニタリング体制と今後の課題
澤 温,渡邊 治夫,天正 雅美
- Clozapineの心筋炎・心筋症リスクと対応
菊池 結花
- Clozapineの増量速度および投与回数に関するエビデンス
煙山 剛史,竹内 啓善
- Clozapine治療中のイレウス・腸管穿孔を防止するためには?
中島 望
- 大地震・自然災害・感染症拡大などの緊急事態とclozapine処方とモニタリング
来住 由樹
- クロザピン治療はどのように我が国の統合失調症を持つ当事者・家族に届いているのか
市橋 香代,相沢 隆司,山田 悠平
- クロザピンモニタリング制度に関する学会での活動
古郡 規雄,西村 勝治,久住 一郎 他
シリーズ
臨床に役立つ基礎薬理学の用語解説
第17回
原著論文
- 統合失調症患者における羅布麻の認知機能に対する効果についての予備的研究
松原 六郎,宮地 雅之,小林 仁志
Letters to the editor
- 日本のアルツハイマー型認知症治療における課題について
兼田 康宏