月刊
臨床精神薬理 第25巻06号
2022年06月
《今月の特集:治療ガイドラインの限界と私の治療:精神科薬物療法のコツ》
ガイドラインでカバーしきれない精神科薬物療法のコツを名人たちに聞く特集
治療ガイドラインによりエビデンスに基づいた薬物療法を行うことが可能となっているが、それだけですべての患者を治療できるわけではない。本特集では、精神科薬物療法ガイドラインの限界について展望し、統合失調症、非定型精神病、うつ病、双極性障害、パニック症、社交不安症、強迫症、摂食障害、認知症、不眠症、注意欠如・多動症、自閉スペクトラム症について、それぞれの第一人者が治療ガイドラインの限界と薬物療法のコツを解説した。
ISBN:978-4-7911-5296-4
【展望】
- 精神科薬物療法ガイドラインの限界:ガイドラインのない薬物療法をどうすべきか
仙波 純一
【特集】治療ガイドラインの限界と私の治療:精神科薬物療法のコツ
- 統合失調症における多剤大量処方へのアプローチ:その思想と実践
滝上 紘之,八木 剛平
- 非定型精神病の診断意義と治療のコツ
岡山 達志,樽谷精一郎,金沢 徹文
- 治療ガイドラインの限界と私のうつ病治療:バランスの良い精緻な薬物療法を行うために
中川 敦夫
- 双極性障害:抑うつエピソードに焦点をあてて
寺尾 岳
- 治療ガイドラインの限界と私の治療:パニック症
塩入 俊樹
- 交不安症の薬物療法
藤井 泰,朝倉 聡
- 強迫症の多様な病態に応じた治療の進め方
中尾 智博
- 摂食障害の薬物療法
須田 史朗
- 抗認知症薬を使うか使わないか
小田 陽彦
- 不眠医療のガイドラインの有用性と限界
三島 和夫
- 注意欠如・多動症(ADHD)の薬物療法
浦谷 光裕,飯田 順三
- 自閉スペクトラム症における薬物療法の位置付け
宇野 洋太,内山登紀夫
シリーズ
臨床に役立つ基礎薬理学の用語解説
第32回
原著論文[二次出版]
- 青年期統合失調症患者を対象としたblonanserin経口剤の有効性と安全性の検討:6週間ランダム化プラセボ対照試験【二次出版】
齊藤 卓弥,杉本 沙織,坂口 玲子 他
- 青年期統合失調症患者を対象としたblonanserin経口剤の長期投与による安全性と有効性の検討:検証試験から継続した52週間多施設共同非盲検長期投与試験【二次出版】
齊藤 卓弥,兵頭 洋平,坂口 玲子 他