月刊
臨床精神薬理 第25巻09号
2022年09月
《今月の特集:わが国の統合失調症薬物治療に残された疑問点》
統合失調症の薬物治療における疑問点について改めて考える特集!!
日本ではなぜ海外と比較してクロザピンの使用が少ないのかを展望し、統合失調症の薬物治療における疑問点(身体拘束下でのハロペリドール点滴投与の是非、治療拒否に対応するための法的問題、多飲症・水中毒問題、統合失調症患者の死亡リスクと突然死、抗精神病薬治療と糖尿病急性合併症、抗精神病薬治療継続中の再発、LAI治療、LAIと経口薬の副作用リスクの違い)について第一線の専門家が最新の知見をもとに解説した。
ISBN:9784791152995
【展望】
- Clozapineの使用がなぜこれほど少ないのか
水野謙太郎
【特集】わが国の統合失調症薬物治療に残された疑問点
- 身体拘束下でのhaloperidol点滴投与はどのような場合に容認されるのか
八田耕太郎
- 診療拒否に対する強制医療の適法性(訴訟事例を参考に)
木ノ元直樹
- 多飲症の診断基準と重症度尺度の作成:系統的レビューと経験豊富な臨床家のコンセンサス
佐久間睦貴
- 統合失調症患者の死亡リスクと突然死の特徴
石田 琢人
- 抗精神病薬治療と糖尿病急性合併症
菅原 典夫,下田 和孝
- 抗精神病薬治療継続中の再発(BAMM)
須藤亜紗実,竹内 啓善
- LAI治療における残された疑問点
藤井 康男
- 持効性抗精神病薬注射製剤と経口抗精神病薬の副作用リスクの違い
三澤 史斉
シリーズ
臨床に役立つ基礎薬理学の用語解説
第35回
原著論文
- ドパミン過感受性精神病症例やolanzapine症例からbrexpiprazoleへの切り替えに関する調査
田中 康平