月刊
臨床精神薬理 第26巻07号
2023年07月
《今月の特集:せん妄と向精神薬——その功罪》
せん妄を治療する薬剤とせん妄を引き起こす薬剤について最新情報を網羅した特集!!
せん妄の予防や治療に向精神薬を使用する一方で、副作用としてせん妄を引き起こす薬剤もあり注意が必要である。本特集は、せん妄と各向精神薬(抗精神病薬、抗うつ薬、抗てんかん薬・気分安定薬、メラトニン・メラトニン受容体作動薬、ベンゾジアゼピン系薬剤、オレキシン受容体拮抗薬)について最新のエビデンスを紹介し、向精神薬のせん妄への功罪について概観した。
ISBN:978-4-7911-5309-1
【展望】
【特集】せん妄と向精神薬——その功罪
- せん妄と抗精神病薬
岸 太郎,佐久間健二,西井 保文 他
- せん妄における抗うつ薬の使用──Trazodoneとmianserinを中心として
河野佐代子,赤尾 綾香,竹内 啓善
- せん妄と抗てんかん薬・気分安定薬
井上真一郎
- せん妄とメラトニン・メラトニン受容体作動薬(ramelteon)
安田 英彰,和田 真孝,中島振一郎 他
- せん妄とベンゾジアゼピン系薬剤
吉沢 和久,三島 和夫
- せん妄とオレキシン(orexin)受容体拮抗薬
舩槻 紀也,嶽北 佳輝
- せん妄予防・治療アルゴリズム(慶應版)──hydroxyzineの使用も含めて
竹内 啓善
シリーズ
臨床に役立つ基礎薬理学の用語解説
第45回
原著論文
- Escitalopramを使用したうつ病33例の臨床的検討──年齢層に注目したcase series
松本 優,中村 真之,河邉憲太郎 他
Letters to the editor
- ドパミンD2受容体非結合性薬物は抗精神病薬の新時代を切り拓くか?
宮本 聖也