月刊
臨床精神薬理 第27巻03号
2024年03月
《今月の特集:Quetiapineを再考する》
Quetiapineの様々な疾患に対する有用性を改めて考える特集!!
Quetiapineは本邦において統合失調症と双極性障害のうつ症状に対する適応を有しているが、鎮静作用や抗不安作用、抗うつ作用などから、適応外のうつ病、不眠症、PTSD、不安症、認知症のBPSDなど様々な疾患に対しても使用されてきた。本特集では、その様々な疾患に対するquetiapineの有用性をレビューし、このユニークな薬剤について再考する。なお本特集はquetiapineの適応外使用を推奨するものではない。
ISBN:978-4-7911-5317-6
【展望】
【特集】Quetiapineを再考する
- 統合失調症治療におけるクエチアピンの位置付け
鈴木雄太郎
- 双極性障害におけるクエチアピンの有効性と治療上の位置づけ
岸田 郁子
- うつ病に対するquetiapine単剤治療の有効性について考える
前嶋 仁
- 不眠症治療におけるクエチアピンの位置付け
高江洲義和
- PTSDに対する薬物療法の意義:quetiapineに焦点を当てて
小林 佑衣,重村 淳
- 不安症に対するquetiapine使用を再考する
渡部 司,大坪 天平
- 境界性パーソナリティ障害の薬物療法
木村 宏之
- Quetiapineは注意欠如多動症の症状軽減に有効であるのか?
辻井 農亜
- QuetiapineによるBPSD治療戦略を再考する
永田 智行,品川俊一郎
- せん妄治療におけるquetiapineの位置づけ
八田耕太郎
シリーズ
臨床に役立つ基礎薬理学の用語解説
第53回