月刊
臨床精神薬理 第27巻07号
2024年07月
《今月の特集:病態生理仮説が切り開くうつ病治療の未来》
うつ病発症の生物学的な病態生理仮説について最新の知見を紹介する特集
うつ病発症の生物学的な病態生理仮説(モノアミン仮説、ミトコンドリア仮説、ミクログリア仮説、ECTに関連する神経回路仮説、神経可塑性仮説、時間生物学的仮説、腸-脳相互作用仮説、神経炎症仮説、遺伝子多型仮説、BDNF機能障害仮説)について最新の知見を紹介し、これらの仮説に基づいて発症していると考えられるうつ病に対する治療的アプローチについて第一線の専門家が解説した特集。
ISBN:978-4-7911-5321-3
【展望】
- 生物学的な病態生理仮説を活かしたうつ病治療の可能性
吉村 玲児
【特集】病態生理仮説が切り開くうつ病治療の未来
- 抗うつ薬の開発とその作用機序解明から生まれた新規抗うつ薬の開発の輪廻
村﨑 光邦
- うつ病におけるミトコンドリア機能異常
寺西 正樹,立花 昌子,伊藤美佳子 他
- うつ病・自殺のミクログリア仮説:リバーストランスレーショナル研究による解明
加藤 隆弘
- ECTの作用機序へのアストロサイトの関与とその背景に存在する分子メカニズムの検討
朴 秀賢,都 剛太朗,梶谷 直人 他
- rTMS療法の未来
垂石 七星,松田 勇紀,鬼頭 伸輔
- 気分障害の生体リズム異常と時間生物学的治療
鈴木 正泰
- 脳腸相関から見たうつ病
須藤 信行
- うつ病の病態における神経炎症仮説
岩田 正明
- うつ病の病態生理——ゲノム医科学の視点から
池田 匡志,古川佐和子,長崎由佳子 他
- うつ病の脳由来神経栄養因子(BDNF)機能障害仮説
功刀 浩
シリーズ
臨床に役立つ基礎薬理学の用語解説
第57回
- ニューロリハビリテーションの精神神経疾患への応用
伊藤 英明,佐伯 覚
症例報告
- 他院処方薬の併用によって好中球減少症になりclozapineを中止した治療抵抗性統合失調症の1症例
丸山 智大,岩澤 恭介,小澤 千紗 他