みんなで進める精神障害リハビリテーション
日本の5つのベストプラクティス
世界心理社会的リハビリテーション学会によって日本の5つの活動がベスト・プラクティスとして選ばれたことを記念し、2000年7月、和歌山、東京でシンポジウムが開催された。本書は、これら5施設の活動報告を中心に、今後の精神障害リハビリテーションのあるべき姿について、様々な立場から表明された思いをそのまま、一冊にまとめたものである。
東雄司、江畑敬介監修 伊勢田堯、小川一夫、百溪陽三編
定価
3,080 円(本体2,800円 + 税) B5判 並製 196頁
ISBN978-4-7911-0470-3〔2002〕
Contents
東雄司先生を偲んで 伊勢田堯 iii
序 章 国際シンポジウムの開催にあたって 東 雄司
第1章 WAPRの「ベスト・プラクティス選考委員会」の活動と日本でのシンポジウムの開催主旨
小川一夫
第2章 世界的に見た精神障害リハビリテーションの現状―当事者・活動内容・サービス体制
Marianne Farkas
第3章 日本の5つのベスト・プラクティス
- 帯広・十勝圏域における生活支援 ―帯広ケア・センターを中心として― 門屋充郎
群馬県佐波郡境町の精神保健活動 長谷川憲一・小林定子
ごくあたりまえの生活の実現を目指して 谷中輝雄
全員参加と協働の地域支援 ―JHC板橋の旅路― 寺谷隆子・田村文栄
和歌山市麦の郷の歴史と実践 百溪陽三・加藤直人
第4章 和歌山,東京シンポジウムでの指定討論と質疑応答のまとめ
- 「麦の郷」の果たした役割 ―和歌山の精神障害者運動の原点について― 染谷 意
和歌山市における精神保健福祉実践 ―麦の郷実践に学びつつ― 山本耕平
和歌山県紀南地方における共同作業所と精神科医療 宮本 聡
[和歌山シンポジウム・質疑応答のまとめ]精神障害者支援について 百溪陽三
メディアと精神障害者 斉藤道雄
行政の立場から 三觜文雄
孤立に対するサポート活動 広田和子
[東京シンポジウム・質疑応答のまとめ]「知らせること」の大切さ 野中 猛
第5章 世界と日本のベスト・プラクティスの比較 ―日本の精神障害リハビリテーションの発展方向―
伊勢田堯
おわりに 江畑敬介