地域医療への方向性が叫ばれている今、OTP(統合型地域精神科治療プログラム)が注目を集めている。OTPは地域中心型の精神医療・保健福祉サービスの実践プログラムとして開発された。OTPとは、多職種から成る治療チームが、家庭を訪問するなどして積極的に当事者や家族に生物医学的・心理社会的側面から統合的なサービスを行い、精神障害者が地域の中で自立できるようになることを目指すプログラムである。本書では、OTPの基本戦略と多職種の役割を解説。みなとネット21などの実践例を示すとともに地域におけるネットワーキングの展開のノウハウを紹介した。さらに、認知行動療法の諸技法や当事者への個別的援助方法について概説した。
水野雅文、村上雅昭、佐久間啓編
定価
3,080 円(本体2,800円 + 税) B5判 並製 328頁
ISBN978-4-7911-0539-7〔2004〕