良いことを行う、無害であること、治療を受け入れるか拒否するかの選択権を持つこと、すべての患者に対して公平に治療を行うこと、の4つの倫理原則がECTの治療において重要である。この治療は、多くの重篤な精神疾患に対して効果的であり、安全であるが、さまざまの理由により偏見が強く残っている。本書は、この2人がいなければECTは現在消滅していたであろうというほどの功績を残している著者らが表したものであり、豊富な経験と知識に基づいて、多数の症例をあげて論理的な倫理の考察を行っている。
J.O.Ottosson、M. Fink著 中村満訳・監訳
定価
3,630 円(本体3,300円 + 税) A5判 並製 180頁
ISBN978-4-7911-0602-8〔2006〕