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侵入思考

雑念はどのように病理へと発展するのか

侵入思考
本書は、意思とは無関係に生じる侵入的な思考が心理的障害に果たす役割について論じた初の書である。侵入思考が、強迫性障害、外傷後ストレス障害、うつ病、全般性不安障害、不眠症など、数多くの心理的障害の重要な認知的特徴であることを示すエビデンスが得られつつあるいま、本書は、今後研究の進展が予想されるこの分野への扉を開くものである。
D.A.クラーク著 丹野義彦訳・監訳 杉浦義典他訳
定価 3,080 円(本体2,800円 + 税) 四六判 上製 396頁
ISBN978-4-7911-0610-3〔2006〕
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Contents
第一章 健常者にみられる侵入思考:臨床的障害との関連性
デイビッド・A・クラーク
シェリー・ライノ

第二章 外傷後ストレス障害における侵入思考
シェリー・A・ファルセッティ
ジアンヌ・モニエー
ハイジ・S・レズニック

第三章 慰安を求め絶望に出会う:うつ病における侵入思考の持続
リチャード・M・ウェンツラフ

第四章 不眠症にみられる侵入思考
アリソン・G・ハーヴェイ

第五章 心配、侵入思考、全般性不安障害:メタ認知理論と治療
エイドリアン・ウェルズ

第六章 考えることは信じるということ―強迫性障害における自我異和的な侵入思考―
デイビッド・A・クラーク
キーロン・K・オコナー

第七章 精神病と侵入思考
アンソニー・モリソン

第八章 性犯罪者の侵入思考・空想―その性質・持続性・治療―
W・L・マーシャル
カルビン・M・ラングトン

第九章 意思とは無関係な侵入思考―現状と将来の方向性―
クリスティン・C・パードン
【著者紹介】
デイビッド・A・クラーク博士
カナダ,ニューブランズウィック大学心理学教授。ロンドン大学精神医学研究所にてPh.D.を取得。認知理論やうつ病、強迫性障害の治療に関して数多くの論文を執筆しており、Cognitive Behavioural Therapy for OCD(A.T.ベック、B. A.アルフォードとの共著)、Scientific Foundations of Cognitive Theory and Therapy of Depressionの著者でもある。

【監訳者紹介】
丹野義彦(たんの よしひこ)
東京大学総合文化研究科助教授。医学博士、臨床心理士。主要著書に、『講座臨床心理学全6巻』(東京大学出版会、共編)、『エビデンス臨床心理学』(日本評論社)など。

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