はじめに
蝋屈症は今―
緊張病の拡散-カールバウムの意図したものは―
DSM 一軸併存の経過
崩れ行く疾患単位
ネオ・クレペリニズム
治療動態の曲折
再度、治療動態について
薬のつくる病状異変
薬が明かすその実態
周期性は今―
退院を望まないひとたち
病の軽重を問う
熱情・嫉妬・妄想
表情学一考
虚言の心性
うつの諸相
心身相関の構図
記憶のパラダイム
老年期雑記帳 その一
老年期雑記帳 その二
老年期雑記帳 その三
てんかんを取り巻く歴史的背景
てんかんにおける社会心理学的背景
てんかんの包括医療
波の深部
奇人・変人のこと
“ゴッホに精神異常はない”―司馬遼太郎
ヘルマン・ヘッセと精神医学
ヘルマン・ヘッセと精神医学(続)
単一精神病概念の復活
棘徐波重積状態症候群の提唱
おわりに
1955年 東京大学文学部独文科卒業。1961年 岡山大学医学部卒業。その後、アメリカ合衆国ウィスコンシン州立大学医学部神経科に留学。帰国後、岡山大学医学部助教授、香川医科大学医学部教授、香川医科大学副学長・同附属病院長を経て、1997年より香川医科大学名誉教授、万成病院名誉院長。