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BPD(境界性パーソナリティ障害)を生きる七つの物語 (2007) 品切れ

BPD(境界性パーソナリティ障害)を生きる七つの物語
BPDを抱えて生きる、BPDの間近で生きるとはどういうことなのでしょうか?
本書は、症例をリアルな物語形式で紹介することによって、教科書的な知識だけではなく、BPDを生きるということはどういうことか実感できるようになっています。BPDの人の心模様を垣間見ながら、噛み砕いたわかりやすい説明によって専門家以外でもBPDの基礎から最新知識を得ることができます。そして読み終われば、たとえタフな闘いになろうともBPDは必ず良くなる、という希望を持つことができます!
J.J.クライスマン、H.ストラウス著 吉永陽子訳・監訳 荒井まゆみ訳
定価 2,750 円(本体2,500円 + 税) 四六判 並製 528頁
ISBN978-4-7911-0634-9〔2007〕
品切れ
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Contents
第1章  BPDの基礎
ダイアナの物語
診断と治療の進歩
疫学および人口統計
BPDのライフサイクル
境界を越える-歴史的背景を簡単に
 BPDの定義
診断の難しさ-合併症と関連疾患
診断の偏り
【アクションステップ】BPD診断クイックリスト
BPDのルーツ
 生物学的、解剖学的関係
 遺伝的および環境的ルーツ
BPDの治療
 精神療法
 薬物療法
予後
 
第2章 見捨てられる恐怖
アーリーンの物語 その1
見捨てられる不安の起源
 子ども時代の経験
 対象関係理論
 結びつきのシンボル
 テディベアが効かないとき
 一対になる恐怖
 行きずりの親密さ
 神経学的相関関係
BPDの人が抱く見捨てられ不安に関して
【アクションステップ】BPDの人の見捨てられ不安に対処するには
第3章 不安定な対人関係
パティの物語 その1
プロクルステスの寝台
分裂(スプリッティング)
 「今」がダメならすべて台無し
分裂と大脳生理学
セックスと悲劇
不幸な者への好意的対応(言葉だけの同情)
BPDの人の人間関係
【アクションステップ】緊張関係に対処するために
第4章 同一性障害
ボビーの物語 その1
同一性スペクトラム
同一性と分裂
 同一性障害の要素
 家路
【アクションステップ】自己感を確立するために
第5章 破壊的衝動性
リジーの物語 その1
BPDにおける衝動性の識別
 対処方法
共存症(併存するが互いに無関係な病気)と衝動性
脳の役割
 脳内化学
衝動性は親から子へ受け継がれるか
社会的影響とBPD
治療アプローチ
【アクションステップ】衝動性への対応
第6章 自殺的行動と自傷行為
リジーの物語 その2
自殺的行動あるいは自傷行為をするBPDの人
自殺とBPD
自傷行為の魅力
 自傷行為をする人の特性
遺伝学的な影響
自傷行為の生理学-自己破壊の構造
自傷行為と自殺の治療
 病院の役割
 薬物療法
 精神療法による介入/DBT
【アクションステップ】自己破壊的行為への対処
第7章 気分の不安定さ
ボビーの物語 その2
BPDと気分の不安定さ
 BPDにおけるうつ
 BPDの人と親族-家族遺伝
他の病気との合併または混乱
 BPDとうつ病
 BPDと双極性障害
 BPDとPTSD
 BPDと物質乱用
 BPDと摂食障害
 BPDと心気症と身体的障害
 BPDと統合失調症
 BPDと解離性同一性障害
 BPDと衝動的/強迫的行為
 BPDと他のパーソナリティ障害
第8章 空虚
アーリーンの物語 その2
空虚の定義
 空虚とうつ
 空虚の心理学的な理論
 医者の役割
 親しい人の役割
【アクションステップ】空虚を満たすために
第9章 怒り
パティの物語 その2
怒りのダイナミックス
 怒りと他のBPD診断基準の関係
 怒りの保育器-どのようにして爆竹は原爆になるか
 BPDの人は怒りをどのように体験しているのか
コバヤシ概念
【アクションステップ】BPDの人の激怒への対処法
第10章 現実認識のゆがみ-妄想と解離
トッドの物語
精神病とBPD
 解離
 治療について
【アクションステップ】BPDの精神病症状との付き合い方
第11章 治療方法とコミュニケーションの技術
精神療法(サイコセラピー)
 精神療法の原則
 BPDの人に対する治療と関係の質
 治療者としての適性
【アクションステップ】正しい治療者を見つけましょう
 精神療法の枠組み
 他の治療法
薬物療法
 抗うつ薬
 気分安定薬
 抗精神病薬(向精神薬)
 抗不安薬
 鎮静拮抗薬
その他の身体的治療
コミュニケーション技法
【アクションステップ】コミュニケーションへの一般的アプローチ
SET/UP
 支援、共感、真実
 「SET」の要素が欠けているとき
 SETを肝に銘じ、UPで成功にもっていく例
 理解と根気強さ
第12章 予後とこれからの研究の方向性
予後-BPDの人は必ず良くなる
 身体的健康との関連
 社会経済的要素
 ジェンダー格差
 短期治療の成績
 長期治療の成績
 治療の役割
改善を予測する手がかり
 短期指標
 長期指標
これからのリサーチの最前線
 大脳生理学と遺伝研究
 生命工学への示唆
 NatureとNurture(生まれと育ち)の境界線
精神療法のこれからの方向性
経済的、社会的、政治的挑戦
 社会的スティグマ
 治療モデルの構想


【著者紹介】
Jerold J. Kreisman, M.D.

世界的に著名なアメリカの精神科医で、専門は境界性パーソナリティ障害。1989年に出版されたI Hate You, Don’t Leave Meは、この分野の古典とも言われているが、一般の読者だけでなく、この分野の専門家にも大きな影響を与えている。

Hal Straus
Ladies’ home JournalやMen’ s HealthやRedbookなどの雑誌に多くの記事を書いている。
I Hate You, Don’t Leave me/The No-Cholesterol No Kidding Cookbook/Roller Skating Guide/Elegant low-calorie cooking/Gymnastics Guideの5冊の著書がある。

【監訳者紹介】
吉永陽子(よしなが ようこ)

医師、医学博士。医療法人碧水会長谷川病院 院長。
1960年、静岡県清水市(現静岡市)生まれ。1986年、聖マリアンナ医科大学卒業。川崎市衛生局川崎保健所勤務などを経て、1996年より医療法人碧水会長谷川病院勤務。2005年より東京医療保健大学非常勤講師兼務。2007年より現職。精神科臨床だけでなく、DV、虐待問題、性教育・エイズ啓発などに幅広く取り組み、全国での講演、ワークショップなど多数。

境界性パーソナリティ障害をもつ人とどう話したらいいですか

ジェロルド・J・クライスマン 著、荒井秀樹 訳

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