境界性パーソナリティ障害をもつ人とどう話したらいいですか
一緒にいるための対話のコツ
クライスマン博士が教えてくれるSET-UPツールは、境界性パーソナリティ障害(BPD)をもつ人との関係をよくするための道具として欠かせません。SET-UPとは、支援(Support)、共感(Empathy)、真実(Truth)、そして理解(Understanding)と根気強さ(Perseverance)。このツールを使えば効果的な話し合いができるようになり、それが信頼と愛情を築くうえでの柱となります。博士はたくさんの事例を挙げながら、BPDをもつ人との間で生じるジレンマの中で皆さんがどのように振る舞えばよいのか、どうすれば二人の関係をよりよいものにし、維持していけるようになるのか、そのためのツールと枠組みを提供してくれます。BPDをもつ人とどのように話をすればいいのか悩んでいるなら、ぜひ読んでみてください。
ジェロルド・J・クライスマン 著、
荒井秀樹 訳
定価 1,980 円(本体1,800円 + 税) 四六判 並製 344頁
ISBN978-4-7911-1058-2〔2020〕
Contents
第Ⅰ部 境界性パーソナリティ障害に対処するためのツール
第1章 境界性パーソナリティ障害とは
第2章 SET‐UPでコミュニケーションしよう
第3章 SET‐UPとあわせて使おう
第Ⅱ部 ボーダーラインの人に特有の困難
第4章 「勝ち目がない」ジレンマ
第5章 怒り
第6章 見捨てられる
第7章 アイデンティティ―空虚感から自分らしさへ
第8章 わたしは犠牲者
第9章 衝動的な自己破壊性
第10章 抱きとめるとき、終わりにするとき
関連書