自殺予防臨床マニュアル
わが国では、1998年以来、年間自殺者3万人台という緊急事態が続くなか、自殺予防に関して、精神科医療従事者らが重要な役割を果たすことがますます期待されている。本書では、自殺の危険の高い患者に対する有効な評価や治療の戦略を示すとともに、自殺についての治療者自身の態度や哲学を検証する枠組みも提示されている。医療従事者が患者の最大の福祉のために何ができるかを考える貴重な視点を、本書が与えてくれるはずである。
ジョン・A・チャイルズ、
カーク・D・ストローサル著、
高橋祥友訳
定価 4,290 円(本体3,900円 + 税) A5判 上製 440頁
ISBN978-4-7911-0680-6〔2008〕
Contents
第1章 はじめに:自殺行動のさまざまな次元
第2章 臨床家の感情、価値観、法的問題、倫理:自殺の危険の高い患者の治療に関する全般的問題
第3章 自殺行動の基本モデル
第4章 自殺行動とその契機についての評価:評価と治療の統合
第5章 自殺の危険の高い患者に対する外来での介入
第6章 自殺行動を繰り返す患者:評価、心理療法、基礎的なケースマネジメント
第7章 自殺の危険を伴う緊急事態への対処
第8章 入院と自殺行動:複雑な関係
第9章 特別な患者の治療:物質乱用、精神病、若年、高齢の患者
第10章 一般医療における自殺の危険の高い患者
第11章 自殺のサバイバーに対する理解とケア
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