「精神疾患における認知機能障害の矯正法」臨床家マニュアル(2008)(品切れ)
統合失調症の社会的転機は、陽性症状や陰性症状より認知機能障害に左右される。精神疾患における認知矯正療法は、認知機能そのものの改善を目指して開発された心理社会的治療である。本書では、認知矯正療法の一つであるNEAR( neuropsychological educational approach to cognitive remediation)を取り上げている。NEARでは、コンピューターとゲームを用いて、患者の動機づけを高めることに成功している。本書では、様々なケースや具体的な場面が多く取り上げられ、そうした理論の実践方法や、幅広い精神科臨床に役立つコツがふんだんに取り入れられ、これから精神科臨床に携わろうとする若手医師の教育にも大変有用である。NEARを実践することは、臨床を学ぶことである!
アリス・メダリア、
ナディン・レヴハイム、
ティファニー・ハーランズ 著、
中込和幸、
最上多美子 監訳、
池澤聰、
植田俊幸、
片山征爾、兼子幸一、
挾間玄以、
前田和久、
溝部宏二、
山田武史 訳
定価 3,850 円(本体3,500円 + 税) B5判 並製 124頁
ISBN978-4-7911-0691-2〔2008〕
Contents
第1章 はじめに
第2章 認知矯正療法の原則
第3章 認知矯正プログラムのセットアップ
第4章 患者の紹介を受けて行うべき作業
第5章 インテークと評価
第6章 治療計画
第7章 具体的な認知機能障害の治療方略
第8章 適切なソフトウェアの選択
第9章 治療の各段階について
第10章 プログラムの評価
第11章 症例提示
第12章 課題へのアプローチの仕方に関する解析
第13章 転帰研究:NEARは有効か?
関連書