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統合失調症から回復するコツ

何を心がけるべきか

統合失調症から回復するコツ
真の統合失調症の治療とは、何か。病気を克服し、うまく生きていくためには、どうすればよいか。著者は、永年の統合失調症の治療経験から、必要不可欠な治療技術や心構えを本書の中で詳細に説明する。著者は、これを「コツ」と呼ぶ。本書は、治療を受ける人(患者)、治療を支える人(家族)、治療する人(医療者)、それぞれに必要なコツを紹介する。患者・家族への心理教育や薬物療法のノウハウを、症例をまじえてわかりやすく解説する。多くの統合失調症の患者さんたちが、このコツを身につけ活用し、回復することを願って書かれた本書は、患者さんのみならず医療者、ご家族にとって必読の書と言えよう。
渡部和成
定価 1,650 円(本体1,500円 + 税) 四六判 並製 164頁
ISBN978-4-7911-0697-4〔2009〕
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Contents
第1章 患者のコツ
  1. 統合失調症という病気の理解
  2. なぜ統合失調症であることを認められないのでしょうか
  3. どうすれば統合失調症を受け入れられるのでしょうか
  4. 統合失調症理解を促す最良の治療法
  5. 私の統合失調症治療を最もうまく行えた症例
  6. 私の患者心理教育への参加を契機に日常生活が軌道に乗った2症例
  7. 統合失調症から回復するための患者のコツ
  8. 普通になるということ
第2章 家族のコツ
  1. 統合失調症の患者さんを持つご家族は大変です
  2. 病気回復に対するご家族の視点を変えましょう
  3. 家族心理教育は何を目指しどう行われるとよいのでしょうか
  4. 家族心理教育を経験した家族の変化に安心し病状が安定しはじめた症例
  5. ご家族が患者さんを支えるための具体的なノウハウ
  6. 家族のコツ
第3章 医療者のコツ
  1. どんな統合失調症治療薬を使うべきか
  2. “鎮静”ではなく“賦活”が統合失調症治療では必要です
  3. 統合失調症治療では薬物療法と患者心理教育が重要です
  4. 統合失調症の入院急性期の薬物療法と患者心理教育の要点
  5. クライエント・パスは効果的です
  6. 服薬コンプライアンスではなく服薬アドヒアランスが重要です
  7. 短期教育入院の有用性について――統合失調症の慢性期通院患者の薬物療法と患者心理教育
  8. 医療者のコツ
第4章 アリピプラゾール(aripiprazole)を使うコツ
  1. Aripiprazoleの効能
  2. Aripiprazoleの治療効果は鎮静または静穏にあるのではなく賦活にあります
  3. 前頭葉の活性化と化学的ロボトミー(chemical lobotomy)
  4. Aripiprazoleを使うコツ
  5. 症例にみるaripiprazoleの効果
  6. 他の抗精神病薬からaripiprazoleへのスイッチングについて
  7. 他の抗精神病薬からaripiprazoleへのスイッチングがうまく行えた難治入院症例
  8. Aripiprazoleの効果を表現している患者と家族の言葉
第5章 精神とレジリエンス
  1. 統合失調症患者のレジリエンス
  2. 病からの回復のために患者さんのレジリエンス・精神に働きかけましょう
  3. プラセボ効果と前頭葉の活性化
  4. 患者心理教育はレジリエンス・精神の活性化を介して病からの回復を促します
付録
  1. クライエント・パス
  2. クライエント・パス(患者による治療経過評価)の活用にあたって

統合失調症を悩まないで

渡部和成 監修、渡部和成、愛知みすみ会 著


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