ミルタザピンブック
ミルタザピンは、強力な5-HT
2および5-HT
3受容体拮抗作用を有することから,放出された5-HTは専ら5-HT
1A受容体に作用するという、noradrenergic and specific serotonergic antidepressant(NaSSA)の命名のもとに新規抗うつ薬として登場した。優れた抗うつ作用と速効性、睡眠障害への優れた作用、抗不安作用も確認されている。また副作用も少なく再燃防止も知られ、忍容性の高さから高齢者や身体疾患を有する患者にも使いやすく、今後強力な抗うつ薬治療の武器になることが期待されている。「臨床精神薬理」掲載のミルタザピン特集号を軸に、長期投与とプラセボ対照二重盲検試験論文が収められ、本薬の全貌を明らかにし、その真価に迫る!
村崎光邦 編
定価 3,080 円(本体2,800円 + 税) B5判 並製 156頁
ISBN978-4-7911-0718-6〔2009〕
Contents
展望 新規抗うつ薬に求められるもの:現状と期待
特集 新規抗うつ薬mirtazapineとは
新規抗うつ薬mirtazapine(NaSSA)の前臨床薬理作用
新薬mirtazapineの特徴─他の抗うつ薬との比較を中心に
Mirtazapineの有害事象
Mirtazapineの臨床薬理学的特徴
Mirtazapineに関する臨床エビデンス:系統的レビュー
Mirtazapineのうつ病治療における期待
Mirtazapineのうつ病治療における可能性
新薬紹介 NaSSA:Mirtazapineの基礎と臨床
原著論文
新規抗うつ薬mirtazapineのうつ病及びうつ状態の患者を対象とした
プラセボ対照二重盲検試験
新規抗うつ薬mirtazapineのうつ病及びうつ状態の患者を対象とした
長期投与試験
関連書