精神科臨床倫理 第4版
精神科臨床における倫理は、臨床家の誰もがその重要性に気付きながら遠巻きにしてきた課題である。本書は、歴史、資源配置、利益相反、倫理綱領、守秘義務、非自発的治療、自殺、ナラティヴ倫理、遺伝子研究、脳神経倫理、児童青年期、老年期、司法、地域におけるケア、トラウマ、コンサルテーション・リエゾンなど、広く今日の精神科臨床倫理を俯瞰する。
シドニー・ブロック、
ステファン・A・グリーン 編
水野雅文、
藤井千代、
村上雅昭、
菅原道哉 監訳
定価 7,480 円(本体6,800円 + 税) A5判 上製 752頁
ISBN978-4-7911-0791-9〔2011〕
Contents
第Ⅰ部 歴史的、哲学的、社会的背景
「精神科臨床倫理」の概観/精神科臨床倫理の歴史/精神科臨床倫理の哲学的基礎/ナラティヴ倫理/精神医学における価値観と科学/精神科臨床における専門職の意義/精神医学の乱用/精神保健資源の配置/精神科医と製薬産業/倫理綱領
第Ⅱ部 精神科臨床倫理の重点課題
守秘義務/非自発的入院と脱施設化/自殺/境界侵犯/精神医学研究/倫理学と精神科遺伝学/脳神経倫理学
第Ⅲ部 精神科臨床の倫理的側面
薬物療法の倫理/精神療法の倫理的諸側面/児童青年精神医学の倫理/老年精神医学における倫理/倫理学と司法精神医学/地域精神科医療における倫理/トラウマと心的外傷後ストレス障害/コンサルテーション・リエゾン精神医学
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