妄想・幻声・パラノイアへの認知行動療法
認知行動療法はさまざまな疾患に適用が広がりつづけているが、我が国での統合失調症への展開は遅れている。本書は、従来心理学的介入の効果が乏しいと考えられてきた、妄想や幻聴という、苦痛が大きく治療も難しい問題に対する認知行動的アプローチを紹介する。認知行動理論の基礎から、実践のガイドラインまで、臨床家に必要な情報がそろった一冊。アセスメント・ツールや介入の実例も豊富に収録、実践的で精神科臨床に携わるすべての職種に役立つ。
ポール・チャドウィック、
マックス・バーチウッド、
ピーター・トローワー 著
古村健、
石垣琢麿 訳
定価 3,190 円(本体2,900円 + 税) A5判 並製 304頁
ISBN978-4-7911-0808-4〔2012〕
Contents
はじめに 症状中心モデル
第1章 妄想と幻声への認知行動アプローチ
第2章 治療の実践と関係構築
第3章 妄想:アセスメントとフォーミュレーション
第4章 妄想への挑戦
第5章 幻声:関係構築とアセスメント
第6章 幻声への介入:論駁と行動実験
第7章 パラノイアへの認知行動療法
第8章 治療者の手腕が問われるとき
第9章 症状中心モデルからパーソンモデルへ
関連書
命令幻聴の認知行動療法
サラ・バーン、マックス・バーチウッド、ピーター・トローワー、アラン・ミーデン 著
菊池安希子 監訳、朝波千尋,岩﨑さやか,菊池安希子,古村健,山本哲裕 訳