精神鑑定への誘い
精神鑑定を行う人のために、精神鑑定を学びたい人のために
精神鑑定は他人事だと思っている精神科医に、ある日、依頼の電話がかかってくるかもしれない。
精神鑑定が行われる件数は、毎年増加し続けているため、これまで精神鑑定に携わってこなかった医師たちにも精神鑑定の依頼が来る時代になってきた。
本書には、精神鑑定の依頼の受け方から鑑定面接の仕方、鑑定書の書き方まで、精神鑑定を行うための必要十分な知識が分かりやすく解説されている。また、内容も面白く、やさしい記述で、精神鑑定がどのようなものであるかを小説を読むかのように楽しく理解することが出来る。精神鑑定をこれから行う医師にとっても、心理士やPSWなど精神鑑定に携わる方にとっても極めて役立つ心強いガイドブックである。一般の方にとっても、裁判員に選ばれる可能性のある現在、精神鑑定を易しく理解できる最適の書である。
安藤久美子 著
定価 2,420 円(本体2,200円 + 税) A5判 並製 208頁
ISBN978-4-7911-0935-7〔2016〕
Contents
第1章 過去も未来も真実を見つけるのは難しい
第2章 思い込みは冷静な判断を鈍らせる
第3章 精神鑑定を始める前に
第4章 精神鑑定を始める
第5章 精神鑑定の実施方法
Ⅰ.情報収集/Ⅱ.鑑定書の作成とまとめ
第6章 鑑定人は何をみているか
第7章 精神鑑定書:作成の実際
第8章 裁判員制度における鑑定人の役割
第9章 ワークショップ
「犯行」前の記憶をたどる/「犯行」までの精神状態を聞き出す
第10章 被害者鑑定における面接
第11章 被鑑定人から学ぶ──被告人たちとの対話
【付録】 精神鑑定書 参考見本
関連書
暴力のリスクアセスメント
J・モナハン、 H・J・ステッドマン、E・シルヴァー、P・S・アッペルバウム
P・C・ロビンス、E・P・マルヴェイ、L・H・ロス、T・グリッソ、S・バンクス 著
安藤久美子、中澤佳奈子 訳