大人の自閉症スペクトラムのためのコミュニケーション・トレーニング・マニュアル
発達障害は,近年社会的な認識の広まりとともに,大人になって初めて問題が表面化するケースが増加している。昭和大学附属烏山病院では2008年より成人期の発達障害専門外来・デイケアを開設,自閉症スペクトラム(ASD)を中心にプログラムを展開して支援を行ってきた。本プログラムは大人のASDが持つ知的能力を活かし,課題である対人技能,コミュニケーション技能の向上を補う。またピア・サポートを重視し,集団での実施を推奨する。本書はプログラムの有効性を繰り返し検証して完成させた発達障害の心理社会的支援における実践マニュアルである。
ワークブックと併せ,多くの医療機関・支援機関の皆様にご活用いただきたい。
加藤進昌 監修
横井英樹、
五十嵐美紀、
小峰洋子、
内田侑里香、
月間紗也 執筆・編集
定価 2,420 円(本体2,200円 + 税) B5判 並製 212頁
ISBN978-4-7911-0951-7〔2017〕
Contents
はじめに
プログラムを始める前に
プログラムの概要
プログラムの構成について
メンバー/スタッフの構成
プログラムに必要なもの
各マニュアル
①始まりの会 マニュアル
②帰りの会 マニュアル
③ウォーミングアップ マニュアル
ウォーミングアップ紹介
プログラム
第1回 オリエンテーション・自己紹介
第2回 コミュニケーションについて
第3回 あいさつをする/会話を始める
第4回 障害理解/発達障害とは?
第5回 会話を続ける
第6回 会話を終える
第7回 ピア・サポート①
第8回 表情訓練/相手の気持ちを考える
第9回 感情のコントロール①(不安)
第10回 感情のコントロール②(怒り)
第11回 上手に頼む/断る
第12回 社会資源を活用する
第13回 相手への気遣い
第14回 アサーション(非難や苦情への対応)
第15回 ストレスについて
第16回 ピア・サポート②
第17回 自分の特徴を伝える①
第18回 自分の特徴を伝える②
第19回 相手をほめる
第20回 振り返り/卒業式
資料
資料1 プログラムの目的
資料2 始まりの会 司会進行表
資料3 帰りの会 司会進行表
資料4 第2回プログラム使用教材
資料5 第6回プログラム使用教材
資料6 第7回プログラム使用教材
資料7 第9,10回プログラム使用教材
資料8 第11回プログラム使用教材
資料9 第14回プログラム使用教材
関連書