僕は発達凸凹の大学生
──「発達障害」を超えて──
「発達凸凹」とは、発達障害をもつ人の凸(強み、得意な部分)と凹(困難さを抱える部分、苦手な部分)の差が大きいことをいう。発達障害のうち、自閉スペクトラム症の診断を受けた一人の少年が、自身の凸と凹を見つけながら、大学生生活を経て、成長していく、事実に基づく物語。本書は、発達障害をもつ当事者や治療者や支援者にとって、大きな希望になるような、一種の冒険譚である。当事者の周りの人にとっては、自閉スペクトラム症をもつ人の特徴や凸と凹の例がわかりやすく対応の仕方のヒントになる。巻末に収録された主治医による解説と検査結果の分析も、治療者・支援者にとって参考になる貴重な資料となっている。
山田隆一 著、
今村明 協力
定価 1,760 円(本体1,600円 + 税) 四六判 上製 208頁
ISBN978-4-7911-1026-1〔2019〕
Contents
プロローグ なぜ、僕のような学生が講演者に選ばれたのか?
第一章 僕は、周りと何か違う
第二章 大学という名の、未開の地を行く
第三章 いざ、さらなる経験へ
第四章 遥かなる異国の地へ
最終章 当事者かく語りき
エピローグ 桜の蕾の希望の下
解説
付録 治療者の立場から――山田さんの検査結果等 今村明
関連書
自閉症革命
M・ハーバート/K・ワイントローブ 著、白木孝二 監訳