うつ病診療における精神療法:10分間で何ができるか
大好評を博した『日常診療における精神療法:10分間で何ができるか』に続く「10分間シリーズ」の第2弾。本書では,うつ病と持続性抑うつ障害に対象を絞り,限られた診療時間の中でも実践できる精神療法的アプローチについて解説。
うつ病の精神療法において豊富な知識と経験を持つ執筆陣が,固有の理論や技法に基づく狭義の精神療法に限定せず,普段から心がけている挨拶や態度,患者の心に響くような伝え方,投薬に添える言葉,患者の日常生活に対する助言など,日常診療の中で短時間でもできる様々な工夫をまとめている。
うつ病の多様化・難治化が指摘される今日,今後のうつ病治療へのヒントを得られる一冊。
中村敬 編
座談会: |
中村 敬,天笠 崇,須賀英道 |
執筆者:
(掲載順) |
中村 敬,井原 裕,天笠 崇,近藤真前,傳田健三 新村秀人,須賀英道,大野 裕,菊地俊暁,神人 蘭 岡本泰昌,的場文子,米田衆介,平田亮人,岡島由佳 岩波 明,樋之口潤一郎 |
定価 2,420 円(本体2,200円 + 税) A5判 並製 248頁
ISBN978-4-7911-0983-8〔2018〕
Contents
第1章 座談会 うつ病に対する短時間の精神療法的アプローチ
第2章 回復の時期に応じた養生指導のコツ
第3章 生活習慣指導の実践:大学病院精神科外来でのうつ診療
第4章 短時間の外来診療を予防的・治療的に:「過労自殺」への取り組みから学んだ教訓
第5章 日常診療での対人関係療法
第6章 小児・思春期のうつ病患者に対する精神療法的アプローチ
第7章 老年期のうつ病に対する精神療法的アプローチ:生老病死に逆らわない生き方を考える
第8章 ポジティブ心理的CBTの視点による精神療法的アプローチ
第9章 日常診療での認知行動療法
第10章 抑うつ障害群への診療:初診・再診・終結について
第11章 日常診療で行ううつ病に対する行動活性化:初診・再診・終結まで
第12章 行動療法を活かした短時間のうつ病診療
第13章 発達障害者に生じた“抑うつ”への対応について
第14章 発達障害に対する精神療法
第15章 持続性抑うつ障害(気分変調症)における短時間精神療法の試み:症例の経過を交えながら
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