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「うつ」について

現代の世界における薬物,診断,そして絶望

「うつ」について
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精神医学界に大きなインパクトを与えるナシア・ガミーが現代の気分障害医療の問題点を歴史的,哲学的,科学的観点から読み解く。ニーチェ,フランクル,ヤスパース,ジェームズ,カミュ,などの哲学者たちや,ヒポクラテス,オスラー,クレペリン,フロイト,などの医師たちの英知を結集。DSM疾病分類や精神科薬物療法の現状はこのままでよいのか。精神科医や患者は今どこにいて,この先どこへ向かえばよいのかを示した。幸福について本を書こうとした著者は,思索の末,絶望やうつ,躁に向き合うことなく幸福へは辿り着けないという結論に達した,その軌跡を共に見つめてほしい。現代の精神科医療における羅針盤となる一冊。
ナシア・ガミー 著 菅原英世 訳
定価 3,520 円(本体3,200円 + 税) A5判 上製 292頁
ISBN978-4-7911-0998-2〔2018〕
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Contents
第Ⅰ部 入口
物静かな自暴自棄の生活/抑うつ経験の多様性/異常な幸福/プロザックの時代/知られざるヒポクラテス
第Ⅱ部 詐欺師たち
化けの皮が剥がれたポストモダニズム/ファルマゲドン?/大うつ病性障害の創作/DSM戦争
第Ⅲ部 ガイド
ヴィクトール・フランクル:苦しみを学ぶ/ロロ・メイ,エルヴィン・セムラッド:私はいる,私たちはいる/レストン・ヘイヴンズ:同時に反対の考えを持つ/ポール・ローゼン:過去について正直である/カール・ヤスパース:哲学的信仰を保つ
第Ⅳ部 出口
陳腐な「正常」/午前二時

双極うつ病

リフ・S・エル-マラーク、S・ナシア・ガミー 編 田島治、佐藤美奈子 訳

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