糖尿病はグルカゴンの反乱だった《電子書籍版》
インスリン発見後、なぜ未だに糖尿病は克服できないのか
糖尿病は、身体がインスリンを失ったためではなく、グルカゴンをコントロールできなくなった結果である。
本書は、糖尿病発症の従来の考えを整理しつつ、さまざまな実験を通して明らかになってきたホルモン・グルカゴンの血糖上昇に及ぼす影響をその作用機序からわかりやすく解説。インスリンの欠乏が糖尿病の唯一無二の原因とみなされてきたこれまでの常識を大きく覆し、糖尿病の病態理解にパラダイムチェンジをもたらす画期的内容。今まで「インスリンドグマの壁にはばまれて姿の見えなかった真犯人がグルカゴンである」という未だかってどの教科書にも書かれたことのない糖尿病の地殻変動を解説する。グルカゴンをターゲットにした治療薬の臨床試験の足音がすぐそこまで聞こえてきている。
Contents
第1章 グルカゴンのプロフィール
第2章 糖尿病におけるグルカゴンの再発見
第3章 ホルモンとしてのグルカゴン
第4章 糖尿病とグルカゴン
第5章 膵島内の混乱(パラクリノパシー)
第6章 グルカゴンの過剰はすべてのタイプの糖尿病に存在する
第7章 グルカゴンルネッサンス
第8章 グルカゴンが無ければ糖尿病にならない
第9章 変わる糖尿病治療:グルカゴン抑制薬の最前線
附) グルカゴンの抑制につながる食事の摂り方