現時点における分裂病治療の最良最高の内容を誇る。
編集:「精神科治療学」編集委員会 B5判 並製 300頁
発刊にあたり | 倉知正佳 | ||
第1章 分裂病の診断 | |||
1. | 分裂病診断の実際-伝統的診断と操作的診断から- | 永田俊彦 | |
2. | 亜型 (病型) 診断とその意義 | 永田俊彦 | |
3. | 鑑別診断 | 永田俊彦 | |
4. | 症状評価尺度の有用性とその間題点 | 倉知正佳,黒川賢造 | |
5. | 臨床心理検査の有用性とその問題点 | 平口真理 | |
第2章 分裂病患者の治療の基本 | |||
1. | 治療方針の立て方-方針実現に至るまでの標準的な面接過程- | 豊嶋良一 | |
2. | 患者と家族への説明 | 内海 健 | |
3. | 精神分裂病治療における病名告知の意義と実際 | 岡崎祐士 | |
4. | 精神療法の留意点 | 鈴木國文 | |
5. | 米国精神医学会のガイドライン | 井上新平,岡田和史,泉本雄司 他 | |
第3章 外来治療 | |||
1. | 初診面接 | 市橋秀夫 | |
2. | 精神分裂病の外来維持療法 | 西尾雅明,松岡洋夫 | |
3. | 急性増悪時の対応 | 加藤雅人,天谷太郎 | |
4. | 社会資源施設との連携 | 窪田 彰 | |
第4章 入院治療 | |||
1. | 入院初期の問題 | 星野 弘 | |
2. | 回復初期の混乱と慢性化の防止-病棟で見られる回復過程- | 山口直彦,岩尾俊一郎 | |
3. | 退院に向けての準備 | 飯野 龍,松本雅彦 | |
4. | 「超長期化」問題への対応 | 柴田 明 | |
5. | 病棟内での興奮・自殺企図への対応 | 野中和俊,堀 彰 | |
6. | 精神科における身体疾患医療の問題点-国府台病院における経験を通して- | 浦田重治郎,齋籐万比古,塚田和美 他 | |
7. | 触法分裂病患者の治療-とくに重大犯罪を犯した患者について- | 花輪昭太郎,濱元純一,後藤文正 | |
8. | 精神科救急診察における精神分裂病の診断評価と対応 | 飛島井望 | |
第5章 分裂病の薬物療法:薬物療法アルゴリズムと治療の実際 | |||
1. | 初期分裂病の概念と治療 | 関由賀子,中安信夫 | |
2. | 急性期の治療:状態像による治療 | 田島 治 | |
3. | 陰性症状の治療 | 久住一郎,小山 司 | |
4. | 寛解期の薬物療法 | 東間正人,越野好文 | |
5. | 特効性抗精神病薬 (デポ剤) を用いた分裂病治療 | 藤井康男 | |
6. | 難治性精神分裂病の診断と治療 | 堀 彰 | |
7. | 妊娠中,授乳中の薬物療法 | 松島英介 | |
8. | 抗精神病薬治療におけるTDMの有用性と問題点 | 染矢俊幸,鈴木雄太郎 | |
9. | 抗精神病薬の副作用-(1)錐体外路症状- | 原田俊樹 | |
10. | 副作用とその対策-(2)自律神経,内分泌系,水中毒- | 伊藤千裕,斎藤秀光 | |
11. | 副作用とその対策-(3)悪性症候群- | 西嶋康一 | |
12. | 精神分裂病治療におけるベンゾジアゼピン併用療法 | 樋口輝彦 | |
13. | 精神分裂病治療における抗うつ薬の併用 | 樋口輝彦 | |
14. | 精神分裂病治療における抗てんかん薬併用 | 松浦雅人,小島卓也 | |
15. | 睡眠薬 | 多田幸司,小島卓也 | |
第6章 薬物療法以外の治療 | |||
1. | 分裂病障害に対する作業療法 | 山根 寛 | |
2. | 集団を用いた活動療法 | 池淵恵美 | |
3. | 分裂病の認知行動療法-社会生活技能訓練(SST)の実際- | 敷川 悟 | |
4. | 芸術療法-絵画療法を中心に- | 中村研之 | |
5. | 電気療法-電気けいれん療法 (electroconvulsive therapy) の実践指針- | 一瀬邦弘,土井永史,中村 満 他 | |
第7章 分裂病患者のリハビリテーション | |||
1. | リハビリテーションの効果を促進させるための留意事項 | 川室 優 | |
2. | 分裂病患者および家族に対する心理教育 | 前田正治,内野俊郎 | |
3. | 社会復帰施設 (住居施設) とその利用法 | 藤本 豊,伊勢田 堯 | |
4. | 精神科デイケアと社会復帰相談指導事業 | 角谷慶子 | |
5. | 地域にある社会資源の利用方法 | 野中 猛 | |
6. | 精神保健福祉士-ケアマネジメントの担い手の視点から- | 安西信雄 | |
7. | 家族会 | 白石弘巳 | |
付録 | |||
1. | 結婚および出産をめぐる質問と相談 | 南光進一郎 | |
2. | 精神科医が知っておくべき医療事故の判例 | 松岡 浩 |