《第35巻増刊号:児童・青年期の精神疾患治療ハンドブック》
虐待やトラウマ関連、不登校、自殺企図、ゲームやインターネット関連の問題など、児童・青年期の精神科臨床では新たな対応に迫られる場面が増えている。本増刊号はDSM-5に準拠した項目立てを基本としながらも、それら現代の問題や新たに承認された薬物による治療など、時代を反映したテーマも取り上げた。令和時代に児童・青年期を専門とする精神科医が標準的に知っておきたい知識をまとめた教科書として、さらには成人を対象とする一般の精神科医が児童・青年期の診療をするときの参考書としても最適。
編集:「精神科治療学」編集委員会
編集協力:桑原 斉、井上祐紀
B5判 並製 356頁 通巻419号 JANコード:4910156081005
発刊にあたり | 本田秀夫 |
1. | 児童・青年期の精神疾患の診断とアセスメント | |||
1)児童・青年期に関連する精神障害の診断概念と分類 | 本田秀夫 | |||
2)乳幼児期における診断とアセスメント | 若子理恵 | |||
3)学童期における診断とアセスメント | 菊地祐子 | |||
4)思春期・青年期 | 吉川 徹 | |||
5)診療システム─見立てを行うための診察─ | 野邑健二 | |||
6)一般精神科医が児童青年期症例を診察するときの留意点─適切な診断・アセスメント・治療方針のために─ | 松岡孝裕, 横山富士男, 松尾幸治 |
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2. | 治療・連携システム | |||
1)外来治療 | 姜 昌勲 | |||
2)児童精神科における入院治療 | 大重耕三 | |||
3)リエゾン精神医学 | 公家里依 | |||
4)児童・青年期の精神科臨床に関連する法制度 | 小泉典章 | |||
5)関連する社会資源類 | 宮沢久江 | |||
6)神経発達症の早期支援システム | 本田秀夫 | |||
7)地域における児童虐待対応システム | 仲島光比古 | |||
8)児童相談所における精神科医の役割 | 小平かやの | |||
9)児童福祉施設と精神科医療の連携 | 小石誠二 | |||
10)小児科/児童精神科から一般精神科へのトランジション | 樋端佑樹 | |||
11)発達障害者支援センター | 岡田祐輔夫 | |||
12)インクルーシブ教育システムと特別支援教育 | 笹森洋樹 | |||
13)学校精神保健 | 佐々木 司 | |||
14)教育と医療との連携 | 高木一江 | |||
15)司法領域における児童精神科医の役割 | 安藤久美子 | |||
16)遺伝カウンセリング | 玉井眞理子 | |||
17)本人への診断説明(診断告知) | 𠮷田友子 |
1. | 知的発達症(知的能力障害) | 岡田 俊 | ||
トピックス:強度行動障害 | 來住由樹 | |||
トピックス:境界知能 | 本田秀夫 | |||
2. | 限局性学習症 | |||
1)医学的診断・治療 | 小林潤一郎 | |||
2)神経心理学的評価 | 宇野 彰 | |||
3)限局性学習症(SLD)への学校における対応 | 月森久江 | |||
3. | 発達性協調運動症/発達性協調運動障害 | 中井昭夫 | ||
4. | コミュニケーション症群 | 篠山大明 | ||
5. | 自閉スペクトラム症 | |||
1)自閉スペクトラム症(ASD)の診断 | 桑原 斉 | |||
2)心理学的評価 | 稲田尚子 | |||
3)自閉スペクトラム症の早期発見 | 今井美保 | |||
4)幼児期の支援・治療 | 宇野洋太 | |||
5)学童期の支援・治療 | 宇野洋太 | |||
6)思春期・青年期の支援・治療 | 宇野洋太 | |||
6. | 注意欠如・多動症 | |||
1)診断 | 齊藤卓弥 | |||
2)心理学的評価 | 中田洋二郎 | |||
3)ADHD の幼児期・学童期の支援・治療 | 石井礼花 | |||
4)ADHD の思春期・青年期の支援・治療 | 石井礼花 | |||
7. | 常同運動症/常同運動障害 | 中井昭夫 | ||
8. | チック症群 | 金生由紀子 | ||
9. | 統合失調症スペクトラム障害および他の精神病性障害 | 松坂雄亮, 山本直毅, 金替伸治他 |
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10. | 双極性障害群─児童期までを視野に─ | 十一元三 | ||
11. | 抑うつ障害群 | 辻井農亜 | ||
12. | 分離不安症 | 八木淳子 | ||
13. | 場面緘黙症 | 金原洋治 | ||
14. | 社交不安症 | 井上祐紀 | ||
15. | 児童・青年期の強迫性障害について | 箱島有輝, 宇佐美政英 |
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16. | 強迫関連障害群(醜形恐怖症,ためこみ症,抜毛症,皮膚むしり症) | 成瀬栄一, 金生由紀子 |
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17. | ストレス関連障害としてのアタッチメントの障害 | 山下 洋 | ||
18. | 心的外傷後ストレス障害 | 亀岡智美 | ||
19. | 急性ストレス障害の概念と治療 | 須賀楓介, 金 吉晴 |
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20. | 複雑性PTSD の治療 | 岡崎純弥, 金 吉晴 |
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21. | 適応障害 | 藤田純一 | ||
22. | 解離症群 | 田中 究 | ||
23. | 身体症状症,変換症,作為症 | 井上勝夫 | ||
24. | 異食症,反芻症 | 公家里依 | ||
25. | 回避・制限性食物摂取症 | 栗田大輔 | ||
26. | 遺尿症,遺糞症 | 岩佐光章 | ||
27. | 睡眠障害 | |||
1)不眠障害,過眠障害,ナルコレプシー,呼吸関連睡眠障害 | 本多 真 | |||
2)睡眠時随伴症群 | 神山 潤 | |||
3)児童青年期のための概日リズム睡眠─覚醒障害治療 | 堀内史枝, 河邉憲太郎 |
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28. | 性別違和 | 館農 勝 | ||
29. | 秩序破壊的・衝動制御・素行症群 | 原田 謙 | ||
30. | 薬物使用障害 | 村上真紀 | ||
31. | インターネット・ゲーム障害(DSM─5),ゲーム障害(ICD─11) | 松﨑尊信, 樋口 進 |
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32. | てんかんに関連する精神症状 | 尾久守侑 | ||
33. | その他 | |||
1)子どもの虐待 | 池谷 和 | |||
2)不登校・ひきこもり | 牛島洋景 | |||
3)自殺企図 | 三上克央 | |||
事項索引 |