《第36巻増刊号:今日の精神科治療ハンドブック》
本誌は2010年に第25巻増刊号「今日の精神科治療ガイドライン」を刊行したが、それから10年経ち、わが国の精神科医療や、取り巻く状況はさらに大きく変化した。その間に新薬が数多く上市され、治療は複雑化し、各種ガイドラインが整備された。そこで前回から大幅にリニューアルし、新たに精神科治療のハンドブックをまとめた。項目立ては2018年に公表された最新の診断分類であるICD-11に準拠し、現在、第一線で活躍する執筆陣を揃え、現時点における精神科治療のガイドとして最良・最高の内容を誇る。精神科医のみならず、心理職や看護職、福祉職等、精神科医療関係者の方々にも役立つ。
編集:「精神科治療学」編集委員会
B5判 並製 368頁 通巻432号 JANコード:4910156081012
発刊にあたり | 松尾幸治 | |||
本ハンドブックをご利用の際のお願い |
1. | 知的発達症 | 井上祐紀 | ||
2. | 発達性発話または言語症群 | 篠山大明 | ||
3. | 自閉スペクトラム症 | 桑原 斉 池谷 和 |
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4. | 発達性学習症 | 岡 牧郎 | ||
5. | 発達性協調運動症 | 中井昭夫 | ||
6. | 一次性チックまたはチック症群 | 金生由紀子 | ||
7. | 注意欠如多動症 | 今村 明 山本直毅 金替伸治 他 |
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8. | 常同運動症 | 小林正人 吉川 徹 |
1. | 統合失調症 | 戸邉友揮 神山昌也 三宅誕実 |
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2. | 統合失調感情症 | 下村雄太郎 竹内啓善 |
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3. | 統合失調型障害 | 林 直樹 | ||
4. | 急性一過性精神症 | 針間博彦 | ||
5. | 妄想症 | 安田 学 | ||
6. | 二次性(器質性)カタトニアの鑑別診断 | 上田 諭 |
1. | 双極症Ⅰ型 | 松尾幸治 | ||
2. | 双極Ⅱ型障害(双極症Ⅱ型) | 戸田裕之 | ||
3. | 気分循環症 | 竹林 実 | ||
4. | 抑うつ症群(軽症~中等症)の治療 | 松本泰幸 櫻井 準 渡邊衡一郎 |
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5. | 精神症(病)症状を伴う抑うつ症候群 | 藤本健士郎 金沢徹文 |
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6. | 月経前不快気分症<障害> | 渡邉央美 | ||
7. | 治療抵抗性抑うつ症候群 | 今野雅隆 鷲塚伸介 |
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8. | 児童・思春期抑うつ症候群 | 辻井農亜 | ||
9. | 高齢者の抑うつ症候群 | 山形弘隆 中川 伸 |
1. | 全般不安症 | 大坪天平 | ||
2. | パニック症 | 田村真樹 清水栄司 |
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3. | 広場恐怖症 | 川村清子 大井一高 塩入俊樹 |
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4. | 限局性恐怖症 | 原井宏明 | ||
5. | 社交不安症(社交不安障害) | 永田利彦 |
1. | 強迫症(強迫性障害) | 松永寿人 | ||
2. | 身体醜形症 | 松井徳造 松永寿人 |
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3. | 自己臭恐怖症 | 向井馨一郎 松永寿人 |
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4. | ためこみ症 | 中尾智博 | ||
5. | 心気症 | 林田和久 松永寿人 |
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6. | 抜毛症・皮膚むしり障害(向身体性反復行動症群)の治療 | 成瀬栄一 信吉真璃奈 |
1. | 心的外傷後ストレス症 | 大江美佐里 | ||
2. | 複雑性心的外傷後ストレス症 | 田中英三郎 | ||
3. | 死別悲嘆と遷延性悲嘆症 | 藤澤大介 | ||
4. | 適応障害(適応反応症) | 木村宏之 | ||
5. | 反応性アタッチメント症 | 滝口慎一郎 | ||
6. | 脱抑制性対人交流症 | 山下 洋 | ||
7. | 急性ストレス反応(ICD―10) | 岩井圭司 |
1. | 運動,感覚または認知領域の解離症 | 柴山雅俊 | ||
2. | 解離性健忘 | 岡野憲一郎 | ||
3. | 解離性同一性症 | 野間俊一 | ||
4. | 離人感・現実感喪失症 | 柴山雅俊 | ||
5. | トランス症・憑依トランス症 | 小川 恵 |
1. | 神経性やせ症/神経性無食欲症 | 髙倉 修 | ||
2. | 神経性過食症の診断と治療 | 山田 恒 本山美久仁 |
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3. | むちゃ食い症<過食性障害> | 𠮷村知穂 | ||
4. | 回避・制限性食物摂取症 | 山内常生 |
1. | 身体的苦痛症 | 宮地英雄 |
1. | アルコール使用症群 | 佐久間寛之 | ||
2. | 神経刺激薬(アンフェタミン,メタンフェタミンなど)使用症群 | 成瀬暢也 | ||
3. | 鎮静薬,睡眠薬または抗不安薬使用症群 | 宇佐美貴士 松本俊彦 |
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4. | 大麻使用症群 | 沖田恭治 | ||
5. | オピオイド使用症(オピオイド使用障害) | 山口重樹 Donald R. Taylor |
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6. | 急性カフェイン中毒 | 花澤朋樹 上條吉人 |
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7. | その他の物質使用症群―幻覚薬,MDMA,ケタミン・フェンシクリジン,吸入剤,危険ドラッグ― | 谷渕由布子 | ||
8. | ギャンブル症 | 蒲生裕司 | ||
9. | ゲーム症 | 西村光太郎 |
1. | パーソナリティ症<障害>とその程度(軽度,中等度,重度) | 白波瀬丈一郎 | ||
2. | 顕著なパーソナリティ特性 | |||
1)否定的感情 | 森岡久雄 林 直樹 |
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2)脱抑制 | 皆川英明 | |||
3)離隔 | 岡野憲一郎 | |||
4)非社会性 | 五十嵐禎人 | |||
5)制縛性 | 松永寿人 | |||
3. | ボーダーラインパターン | 永田貴子 |
1. | 神経認知障害群―ICD―11の主な改正点― | 上村直人 藤戸良子 樫林哲雄 他 |
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2. | せん妄の予防と治療 | 笠貫浩史 | ||
3. | 軽度認知障害(MCI) | 布村明彦 | ||
4. | 健忘症候群の治療 | 三村 悠 三村 將 |
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5. | 若年性アルツハイマー病 | 川勝 忍 小林良太 森岡大智 他 |
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6. | 晩発性アルツハイマー病による認知症 | 渡辺亮平 新井哲明 |
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7. | 血管性認知症の治療 | 小原知之 | ||
8. | レビー小体型認知症 | 橋本 衛 | ||
9. | 前頭側頭型認知症 | 佐藤俊介 池田 学 |
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10. | 鎮静薬,睡眠薬,抗不安薬使用による認知症 | 石井啓義 平川博文 |
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11. | ハンチントン病による認知症―神経有棘赤血球症・歯状核赤核淡蒼球ルイ体萎縮症を含む― | 石塚貴周 中村雅之 |
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12. | ヒト免疫不全ウイルスによる認知症 | 加藤賢嗣 村井俊哉 |
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13. | プリオン病による認知症 | 浜口 毅 山田正仁 |
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14. | 正常圧水頭症による認知症 | 吉山顕次 | ||
15. | 頭部外傷による認知症 | 船山道隆 | ||
16. | 認知症にみられる行動的または心理的症状 | 永田智行 品川俊一郎 |
1. | 睡眠障害の非薬物治療 | 尾棹万純 井上雄一 |
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2. | 不眠症 | 三島和夫 | ||
3. | ナルコレプシー | 本多 真 | ||
4. | 概日リズム睡眠・覚醒障害群 | 海老澤 尚 | ||
5. | 閉塞性睡眠時無呼吸 | 普天間国博 高江洲義和 |
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6. | レストレスレッグス症候群と周期性四肢運動障害 | 瀧井 稔 小曽根基裕 |
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7. | 睡眠時随伴症 | 松井健太郎 |
1. | 側頭葉てんかん | 西田拓司 | ||
2. | 高齢発症てんかん | 伊藤ますみ | ||
3. | 若年ミオクロニーてんかん | 辻 富基美 | ||
4. | 精神病症状を伴うてんかん | 本岡大道 | ||
5. | Spike―wave stupor | 尾久守侑 | ||
6. | 妊娠・授乳とてんかん | 加藤昌明 | ||
7. | 心因性非てんかん性発作 | 倉持 泉 岩山孝幸 吉益晴夫 |
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8. | てんかん重積状態 | 渡邊さつき | ||
9. | 小児科医からのTransition | 白石秀明 | ||
コラム: | 環状20番染色体 | 池田 仁 | ||
コラム: | てんかんと精神鑑定 | 兼本浩祐 |
1. | がんに伴う精神障害 | 佐伯吉規 清水 研 川原玲子 |
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2. | 心疾患に伴う精神障害 | 成田 尚 | ||
3. | 腎疾患、透析に伴う精神障害 | 桂川修一 | ||
4. | 糖尿病に伴う精神障害 | 西村勝治 | ||
5. | 膠原病に伴う精神障害 | 池ノ内篤子 𠮷村玲児 |
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6. | 内分泌疾患に伴う精神障害 | 深尾篤嗣 高松順太 杉澤千穂 他 |
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7. | 周産期における精神障害 | 竹内 崇 | ||
8. | 薬剤惹起性精神障害 | 大坪天平 | ||
9. | 自殺関連行動への対応 | 石井貴男 石橋竜太朗 河西千秋 |
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10. | 緩和ケアにおける精神医学 | 明智龍男 | ||
11. | 災害精神医学 | 高橋 晶 |
1. | 静脈血栓塞栓症(肺血栓塞栓症・深部静脈血栓症) | 杉浦寿彦 | ||
2. | 糖・脂質代謝異常 | 佐藤 葵 古郡規雄 佐藤由英 他 |
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3. | 遅発性ジスキネジア | 稲田俊也 山本暢朋 |
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4. | 遅発性ジストニア | 坪井貴嗣 | ||
5. | 慢性便秘 | 天神雄也 | ||
事項索引 |