定期刊行物新刊書籍書籍一覧電子書籍オンデマンドメールマガジン
トップページ定期刊行物 精神科治療学増刊一覧 > アディクションとその周辺

精神科治療学 第38巻増刊号

アディクションとその周辺

2023年10月

アディクションとその周辺

第38巻増刊号:アディクションとその周辺
アディクション臨床の現在がわかる!この10年でアップデートされたアディクション分野の診断・治療・回復支援を紹介。アルコール使用症、薬物使用症、ギャンブル症のみならず、ゲーム症、強迫買い物症やクレプトマニア、性的問題行動などの嗜癖行動、さらには摂食障害やボディモディフィケーション、皮膚むしり症といった周辺領域も取り上げた。各分野の第一人者である臨床実践者や研究者が執筆。アディクション分野の広がりと奥深さ、面白さがわかる。

編集:「精神科治療学」編集委員会
B5判 並製 376頁 通巻458号 JANコード:4910156081036


発刊にあたり 松本俊彦
本増刊号をご利用の際のお願い

Ⅰ.アディクション総論

1.アディクションとは何か─凝り性や没頭と何が違うのか?─松本俊彦
2.依存症対策全国センターの活動遠山朋海
3.アディクションアプローチの現在─新たな展開とその原点を探る─信田さよ子
4.ハームリダクションとは何か─政策と個別支援における生かし方─高野 歩
5.依存症概念の成立と自助グループ岡﨑直人
6.戦争と薬物園田 寿
7.アディクションの発症機序と病態を説明する理論
 1)行動薬理学から見たアディクション─動物を用いた条件付け場所嗜好性試験─富山健一
 2)ドパミンを無視してアディクションを理解すること勿れ─報酬系とドパミン神経伝達について─ 沖田恭治
 3)アディクションは強迫スペクトラム障害として説明可能か松永寿人
 4)自己治療仮説松本俊彦
 5)報酬回路不全症候群谷渕由布子
 6)二重過程理論から見た嗜癖行動阿部修士,横谷謙次
 7)嗜癖行動の神経基盤小林七彩,高橋英彦

Ⅱ.アディクション各論

1.物質使用症
 1)アルコール問題の現状と課題─疫学と国の対策─ 瀧村 剛,松下幸生
 2)薬物問題の現状と課題─疫学と国の対策─ 嶋根卓也
 3)物質使用症の概念・症候・診断 松本俊彦
 4)物質使用症の治療総論
 (1)物質使用症に対する薬物療法─その精神薬理学的メカニズム─ 井手聡一郎,池田和隆
 (2)物質使用症に対する心理社会的治療
 ①認知行動療法の手法を活用した集団療法今村扶美
 ②個人認知行動療法による依存症治療村瀬華子
 ③マインドフルネスを活用した再発防止プログラム吉田篤史,平岡雄哉,小砂哲太郎
 ④マッピングを用いたアディクション治療橋本 望
 ⑤薬物問題をもつ女性に対する支援─アディクションとトラウマ双方に配慮した治療法「Seeking   Safety」─ 近藤あゆみ
 ⑥コミュニティベイスドの精神保健福祉を目指す「併存性障害のための統合治療(integrat ed treatment for co─occurring disorders : ITCOD)」の実装のために何ができるのか?─アディクションと精神疾患を合併した精神障害者を支援するために─池田朋広,石川亜弓,種田綾乃
 ⑦治療共同体エンカウンター・グループによる回復引土絵未
 ⑧民間回復施設と自助グループ加藤 隆
 ⑨CRA(Community Reinforcement Approach)/CRAFT(Community Reinforcement And Family Training)山本 彩
 ⑩ふつうの精神科クリニックでできるアディクション治療上村敬一
 ⑪市販薬をODする若年者ともよく出会う─ハームリダクション東京のオンライン・アウトリーチ─古藤吾郎
 5)アルコール使用症
 (1)アルコール使用症の症候と医学的障害木村 充
 (2)アルコール症の医学的治療湯本洋介
 (3)アルコール使用症の地域支援佐古惠利子,岸田真樹,竹内隼人 他
 (4)高齢者医療におけるアルコール使用症射場亜希子
 (5)アルコール依存症に対するデジタル介入の現状浜村俊傑
 6)薬物使用症の症候と治療
 (1)覚せい剤使用症成瀬暢也
 (2)大麻使用症小松﨑智恵
 (3)ベンゾジアゼピン受容体作動薬使用症宇佐美貴士,松本俊彦
 (4)市販薬使用症沖田恭治,石井香織
 (5)タバコ使用症入江智也
 (6)薬物使用症治療における司法的対応の原則松本俊彦
 7)アルコール・薬物問題を抱える家族の支援─CRAFTの理念を用いた支援─吉田精次
 8)物質使用症をめぐる課題
 (1)アルコールに関連する社会的問題と対策─飲酒運転─真栄里 仁
 (2)更生保護施設における薬物乱用問題のある人に対する回復支援─特に刑の一部執行猶予制度における地域連携について─森田展彰
 (3)薬物使用と感染症─HIVとHCV─嶋根卓也,新田慎一郎
 (4)カフェイン関連障害の臨床的課題─救急医療の立場から─小原佐衣子,上條吉人,高井美智子 他
 (5)緩和医療における薬物使用症─オピオイド鎮痛薬の不適切使用─山口重樹,櫻井秀嵩,山中恵里子
 (6)ベンゾジアゼピン受容体作動薬の「常用量依存」の理解と対応稲田 健
 (7)大麻関連施策の現状と課題─大麻規制,医療用大麻,CBDを巡る諸問題─正高佑志
 (8)精神科治療薬としてのサイケデリックス(幻覚薬)の可能性─日本における医療用サイケデリックスをめぐる裁判事例を中心に─蛭川 立
2.嗜癖性行動
 1)ギャンブル障害
 (1)ギャンブル障害(オフライン・オンライン)の臨床的特徴と診断・評価松﨑尊信
 (2)ギャンブル障害の治療・回復支援
 ①ギャンブル障害に医療ができること常岡俊昭
 ②ギャンブル障害に対する精神保健福祉センターでの取り組み小原圭司
 ③民間回復施設の支援田村 仁
 ④多重債務問題の現状とその歴史から見たギャンブル障害支援の現在と未来安藤宣行
 ⑤民間団体によるギャンブル障害の家族支援田中紀子
 ⑥アプリをはじめとしたギャンブル問題に対するインターネットを通じた支援,介入宋 龍平
 2)ゲーム障害
 (1)ゲーム障害の臨床的特徴と診断・評価白坂知彦,常田深雪
 (2)ゲーム障害の治療
 ①医療機関での取り組み─通院・入院─佐久間寛之,大越拓郎
 ②予防のために学校と家族にできること吉川 徹
 (3)児童精神医学から見たゲーム障害─発達障害との関係─館農 勝
 (4)eスポーツとゲーム障害城野 匡,杉本啓介
 3)その他の嗜癖行動
 (1)クレプトマニア
 ①臨床的特徴と併存症─特に摂食障害との関係─梁瀬まや
 ②クレプトマニアの医学的治療について山下悠毅
 ③クレプトマニアの責任能力について古茶大樹
 (2)性をめぐるアディクション
 ①性依存症および強迫的性行動症の地域トリートメント斉藤章佳
 ②性的問題行動─窃触症,窃視症,小児性愛など─毛利真弓
 (3)強迫買い物症─その臨床的特徴と医学的治療─大坪天平
3.アディクション概念の広がり─その異同と臨床的意義─
 1)フード・アディクション(food addiction)としての摂食障害沼田真一
 2)緩下剤乱用はアディクションか─薬理学的に依存性が確認できない物質への執着─松生恒夫
 3)痛みアディクションとしての自傷行為とボディモディフィケーション松本俊彦
 4)皮膚むしり症は自傷なのかアディクションなのか大塚篤司
 5)ためこみ症とアディクション中尾智博
 6)ワーカホリックと働き方改革堀 大介
 7)CRAFTを用いたひきこもり支援─アディクションの家族支援の応用─境 泉洋
 8)インターネットアディクション─承認欲求と自傷的自己愛─斎藤 環
 9)共依存とアディクション支援水澤都加佐

事項索引
メールマガジン登録・解除 E-mailアドレスを入力しご希望の項目ボタンを押してください。-->メールマガジンサンプル

↑このページの先頭へ
本ホームページのすべてのコンテンツの引用・転載は、お断りいたします
Copyright©Seiwa Shoten Co., Ltd. All rights reserved. Seiwa Shoten Co., Ltd.