月刊
臨床精神薬理 第20巻03号
2017年03月
《今月の特集:うつ病治療における「真のrecovery」を考える》
リカバリーとは、症状の減少や緩和のみならず、精神疾患を持つ当事者が希望を抱き主体的に生活を送ること等も含む多様な概念である。本特集では、うつ病治療における「真のリカバリー」について、当事者のリカバリーや抗うつ薬の効果・副作用に対する気持ちを紹介し、治療者の心構え、治療を始める際に当事者に伝えるべきこと、認知・社会機能に対する薬物療法の効果、就労を考える際に期待される薬物療法、難治例に対する薬物療法と精神療法、Shared
Decision Makingの可能性など、多方面から考察した。
ISBN:978-4-7911-5233-9
【展望】
- うつ病治療における「真のリカバリー」の考え方の提唱
渡邊衡一郎
【特集】 うつ病治療における「真のリカバリー」を考える
- うつ病を持つ当事者のリカバリーに対する気持ち
丹羽 大輔
- うつ病の真のリカバリーを目指すに当たっての治療者の心構え
田島 治
- うつ病の認知機能・社会機能障害に対する薬物療法の効果
池澤 聰
- うつ病患者の社会復帰を考える際に望ましい薬物療法とは
宮田 明美,岩本 邦弘,尾崎 紀夫
- 難治性うつ病の記憶のイメージ書き換えを用いた認知行動療法の新しい発展
清水 栄司
- 抗うつ薬の効果や副作用を当事者がどのように認識しているか
菊地 俊暁
- 抗うつ薬治療を始める際に当事者に伝えること
渡邉 博幸
- うつ病領域におけるShared Decision Making──ホームワーク式SDMのすすめ
青木 裕見,渡邊衡一郎
シリーズ
- そこが知りたい 薬物療法Q&A
森川 亮,斎藤 摩美,染矢 俊幸
原著論文
- 統合失調症患者における第二世代抗精神病薬のaripiprazole持効性注射剤の受け入れに関する調査
西尾 洋平,竹内 一平,榊原 崇 他
症例報告
私が歩んだ向精神薬開発の道——秘話でつづる向精神薬開発の歴史
- 第68回 新規作用機序を持った睡眠薬の開発物語
──その3:生まれ変ったeszopiclone
村崎 光邦
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