メタファー:心理療法に「ことばの科学」を取り入れる
――「セラピーでは対話が中心である。そのため、セラピストの道具もまた言語となる。言語を知って、どう機能するのかを理解しなければならない。その一つとして、本書を通じて言語の中でも最も重要で応用範囲も広いもの――メタファー――を見ていこう。」(序文より)――
メタファーは非常に重要な臨床ツールになる。本書は、心理療法において言語の科学を使い、メタファーを実践に活かすための専門家向けのガイドである。行動分析学の最新の知見をもとにメタファーについて解説し、さらにその知見を積極的に実践に活かす方法を提供する。
心理臨床の研究・実践に携わる方だけでなく、基礎心理学や言語学に興味・関心のある方にもおすすめの書。
ニコラス・トールネケ 著
スティーブン・C・ヘイズ 序文
武藤崇、
大月友、
坂野朝子 監訳
大月友、
大屋藍子、
上村碧、
佐藤友哉、坂野朝子 訳
定価 3,300 円(本体3,000円 + 税) A5判 並製 256頁
ISBN978-4-7911-1085-8〔2021〕
Contents
日本語版に寄せて
序文
はじめに――3つの本についての物語
第1部 メタファー――ある科学的な分析
第1章 メタファーとは何か?
第2章 メタファー――文脈の中で
第3章 行動分析学とメタファー
第4章 メタファー――関係を関係づける
第5章 臨床研究に見るメタファー
第6章 何がわかっているか(第1部のまとめ)
第2部 治療的ツールとしてのメタファー
第7章 3つのコアとなる戦略
第8章 メタファーを創り出して機能分析する
第9章 メタファーを創り出して観察するための距離を確立する
第10章 メタファーを創り出して方向を明確にする
第11章 メタファーを捉える
第12章 メタファーを一緒に創り出す
第13章 メタファーと体験的エクササイズ
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