関係フレーム理論(RFT)をまなぶ
言語行動理論・ACT(アクセプタンス&コミットメント・セラピー)入門
認知行動療法やACT(アクセプタンス&コミットメント・セラピー)を基礎理論から学ぶのに本書ほどすぐれている本はない。豊富な臨床例を用いて簡潔にRFTの概念を説明する。
RFTの奥深い理論によって、実践家は、人間の言語と思考を、機能分析と行動的介入方略の対象となり得るような行動のユニットから構成されたものとして概念化することができるようになる。簡潔に言うと、本書は、人間としての苦悩について、それを概念化して治療の対象とすることにRFTがどのように貢献できるかを力強い方法で明確に説明するものである。
ニコラス・トールネケ 著
山本淳一 監修
武藤崇、
熊野宏昭 監訳
定価 3,080 円(本体2,800円 + 税) A5判 並製 396頁
ISBN978-4-7911-0862-6〔2013〕
Contents
第1部 関係フレーム理論の背景
第1章 徹底的行動主義と基本的な行動分析の諸原理
第2章 「考える」と人間の言語
第3章 「考える」ということが持っている力は、臨床に関連した問題なのか
第2部 関係学習
第4章 派生的関係反応:人間の言語の基本要素
第5章 アナロジー、メタファー、そして自己の体験
第6章 関係フレームづけとルール支配行動
第7章 人間の言語が持つダークサイド
第3部 臨床上の意味
第8章 学習理論と心理療法
第9章 臨床行動分析の実践にあたっての全般的な指針
第10章 結果に注目しながら文脈を変える
第11章 先行事象に注目しながら文脈を変える
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三田村仰、武藤崇 監訳
三田村仰、武藤崇、荒井まゆみ 訳
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