不安障害のためのACT(アクセプタンス&コミットメント・セラピー)
実践家のための構造化マニュアル
不安障害で苦しんでいる人の治療にACT(アクセプタンス&コミットメント・セラピー)をどう適用するか、その詳しい実践的なガイドブックが長いこと待ち望まれていた。本書は、その期待に応える初めての書である。明快で読みやすい記述により、人間の苦悩を軽減するACTの手法を生き生きと伝える。アクセプタンスとマインドフルネスと価値に基づいた行動変化技法とを統合して、強力で効果的な不安障害の治療法を治療段階に沿って分かりやすく解説する。変化を拒んでいる障壁を取り除き、意味ある前進を育む戦略を提供する。沢山の治療例とワークシート、エクササイズにより理論的説明がきわめて理解しやすくなっている。本書は、不要な専門用語の使用を避け、表現方法の工夫が随所になされているため、ACTについてほとんど何も知らない読者でも素早く効果的にACTについての知識を吸収できる。
ゲオルグ・H・アイファート、
ジョン・P・フォーサイス 著
三田村仰、
武藤崇 監訳
三田村仰、
武藤崇、
荒井まゆみ 訳
定価 3,740 円(本体3,400円 + 税) A5判 並製 464頁
ISBN978-4-7911-0827-5〔2012〕
Contents
第Ⅰ部 不安障害を理解する
ACTとは何か?/不安障害の概観/不安障害についての認知行動的見解とそのトリートメント
第Ⅱ部 ACTはいかにして不安の枠組みを変えるのか?
不安のコントロールは問題であって解決策ではない/アクセプタンスと変容のバランス
第Ⅲ部 不安に対するACTのトリートメント
トリートメントの中核的要素とセラピストのコア・スキル/心理教育とトリートメントの導入/トリートメントのためのアクセプタンスの環境を作る/アクセプタンスと価値ある人生:不安マネジメントの代替策/価値に沿ったエクスポージャーを通しての柔軟な行動パターンの創出/価値に沿った活動に向けたコミットメントの維持/実践的な課題と今後の方向性
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