アクセプタンス&コミットメント・セラピー(ACT) 第2版
マインドフルな変化のためのプロセスと実践
1999年にHayesらによるAcceptance & Commitment Therapyが出版された。ACTに関する初めての書であり、ACTのバイブルである。2012年にその第2版が出版された。この12年間のACTの発展に伴い、第2版は大幅に内容が変更されている。本書は、その第2版を翻訳したものである。第1版が刊行された当時の日本では、認知療法が本格的に実施されるようになったばかりで、ACTはまだほとんど知られていなかった。それから十数年が経過し、多くの臨床家がACTに関心を持ち始め、多くのACT関連の本も出版されてきた。このような状況で、いよいよ「真打ち」を出版するときが来たのである。本書は、ACTの重要なエッセンスが凝縮された最新版バイブルである。
スティーブン・C・ヘイズ、
カーク・D・ストローサル、
ケリー・G・ウィルソン 著
武藤崇、
三田村仰、
大月友 監訳
定価 5,280 円(本体4,800円 + 税) A5判 並製 640頁
ISBN978-4-7911-0883-1〔2014〕
Contents
第Ⅰ部 さまざまな基盤とそのモデル
第1章 人間の苦悩をめぐるジレンマ
第2章 ACTの基盤─機能的文脈主義からのアプローチ
第3章 人間の機能の統合モデルとしての心理的柔軟性
第Ⅱ部 機能分析と介入へのアプローチ
第4章 ケース・フォーミュレーション─ACTの耳で聞いて,ACTの目で見る
第5章 ACTにおけるセラピー関係
第6章 変化の文脈を創造する─マインドvs.体験
第Ⅲ部 中心となる臨床プロセス
第7章 「今,この瞬間」の認識
第8章 自己のディメンション
第9章 脱フュージョン
第10章 アクセプタンス
第11章 価値とつながる
第12章 コミットされた行為
第Ⅳ部 前進し続ける科学的アプローチを構築する
第13章 文脈的行動科学,そして,ACTの未来
関連書
よくわかるACT
ラス・ハリス 著 武藤 崇 監訳
武藤 崇、岩渕デボラ、本多 篤、寺田久美子、川島寛子 訳
不安障害のためのACT
ゲオルグ・H・アイファート、ジョン・P・フォーサイス 著
三田村仰、武藤崇 監訳
三田村仰、武藤崇、荒井まゆみ 訳
ACTをはじめる
スティーブン・C・ヘイズ、スーペンサー・スミス 著、武藤 崇、原井宏明、吉岡昌子、岡嶋美代 訳
ACTをまなぶ
ジェイソン・B・ルオマ、スティーブン・C・ヘイズ、ロビン・D・ウォルサー 著、熊野宏昭、高橋 史、武藤 崇 監訳
ACTを実践する
パトリシア・A・バッハ、ダニエル・J・モラン 著、武藤 崇、吉岡昌子、石川健介、熊野宏昭 監訳