自閉症
心理学理論と最近の研究成果
古典的な自閉症像,アスペルガー症候群,自閉スペクトラム症(自閉症スペクトラム障害)……,自閉症は概念や診断基準がめまぐるしく揺れ動いている。自閉症の研究はどのように歩みを進め,何を解明しようとしてきたのか。
本書は,自閉症の認知心理学領域の第一線で活躍してきたハッペによる『自閉症の心の世界─認知心理学からのアプローチ』の改訂版。行動レベル,認知レベル,生物学的レベルでの研究を幅広く概観し,さらに認知レベルでの自閉症研究を詳述する。
自閉症の過去,現在,未来とは──。
自閉症当事者および権利擁護提唱者の声も本書の見どころ。自閉症を学ぶ人におすすめの一冊である。
スー・フレッチャー=ワトソン、
フランチェスカ・ハッペ 著
石坂好樹、
宮城崇史、
中西祐斗、
稲葉啓通 訳
定価 2,970 円(本体2,700円 + 税) A5判 並製 320頁
ISBN978-4-7911-1115-2〔2023〕
Contents
第1章 序論
第2章 自閉症の歴史
第3章 行動レベルで見た自閉症
第4章 生物学レベルで見た自閉症
第5章 認知レベルで見た自閉症 ―何が良い理論をつくるのか―
第6章 認知レベルで見た自閉症 ―第一次缺損モデル―
第7章 認知レベルで見た自閉症 ―発達軌跡モデル―
第8章 認知レベルで見た自閉症 ―領域全般的情報処理モデル―
第9章 認知モデルの自閉症理解と臨床実践に与える影響
第10章 未来を目指して
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