メンタライゼーションによる家族との治療
〈システム〉・〈関係〉へと展開するメンタライジング・アプローチ
システム論とメンタライゼーションという2つの領域が融合して生まれたMIST。その目的はシステム論の視点から家族関係を捉えなおし、家族それぞれや関係の中でのメンタライジングを深め、子ども・若者・家族を支援することである。各章にはテーマごとに家族内のジレンマが生き生きと描き出され、あらゆるセラピストの臨床実践に統合できるような概念や技法がまとめられている。本書は精神科、心理臨床場面のみならず教育などの現場においても柔軟に活用されうるものであり、メンタライゼーション理論の最新の知見を知る上でも高い価値がある。
アイア・アーゼン、
ピーター・フォナギー 著
崔炯仁(ちぇ ひょんいん)訳
定価 3,630 円(本体3,300円 + 税) A5判 並製 352頁
ISBN978-4-7911-1131-2〔2024〕
Contents
第1章 システム論的アプローチとメンタライジング・アプローチの統合
第2章 効果的なメンタライジングと非効果的なメンタライジング
第3章 メンタライゼーションに焦点づけた介入の設定
第4章 メンタライジング・ループ
第5章 明示的に教えることなく家族にメンタライジングを教える
第6章 効果的なメンタライジングの促進
第7章 診断を超えたメンタライジング
第8章 ソーシャルメディアとメンタライジング
第9章 複数家族グループと学校におけるMIST
第10章 文化や社会を超えたメンタライジング
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