メンタライゼーションでガイドする外傷的育ちの克服
〈心を見わたす心〉と〈自他境界の感覚〉をはぐくむアプローチ
MBT(メンタライゼーションに基づく治療)をやさしく学ぶ!外傷的育ちとは、子どものころに身体的、心理的、性的な虐待を受けた体験、心や脳にダメージを与えるような養育体験とその影響を意味する。
本書では著者の豊富な臨床経験に基づき、いわゆる毒親、虐待などの外傷的育ちから生じる種々の心理・行動特徴について幅広く解説。適切なミラーリングと分離、メンタライズ力の成長を軸に、患者に安心感を与え心の成長を促す治療や支援方法を紹介する。 境界性パーソナリティ障害に対して効果が実証されていて、近年注目を集めているMBT(メンタライゼーションに基づく治療)を平易に学べるよう構成された入門書。
崔炯仁(ちぇ ひょんいん)著
定価 2,530 円(本体2,300円 + 税) A5判 並製 260頁
ISBN978-4-7911-0943-2〔2016〕
Contents
第Ⅰ部 外傷的育ちの理解 ~外傷的育ちのトライアングル~
第1章 はじめに ~外傷的育ちとは~
第2章 外傷的育ちによる困難を表す3つの概念と,重なり
第3章 メンタライゼーションとは
第4章 見捨てられ恐怖症(外傷的育ちのトライアングル1)
第5章 感情調整障害(外傷的育ちのトライアングル2)
第6章 自己承認の病理(外傷的育ちのトライアングル3)
第7章 外傷的育ちのトライアングルを抱えて生き延びる ~非常手段のはずが嗜癖になっていく~
第Ⅱ部 外傷的育ちの治療と支援
第8章 分離をガイドする
第9章 メンタライゼーションに基づく治療(MBT)のすすめかた
第10章 外傷的育ちを持つ人をチームで治療・支援する7つのコツ
第Ⅲ部 さまざまな現場で外傷的育ちを生きる人を支援する
第11章 外傷的育ちを持つお母さんを支援する
第12章 教育や支援の現場にメンタライジングを
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