脳と心の摩訶不思議
脳科学で説明できたこと、できなかったこと
統合失調症の解明に生涯を捧げた著者が、研究者としてまた臨床医として、今伝えたい思いを込めた渾身の一冊。
体の中で起きる代謝障害のカルボニルストレスに着目し、ドーパミンD2受容体変異遺伝子を発見し、「答えは患者さんのなかにある」と日々患者さんと向き合ってきた。心と脳が織りなす数々の難問に向き合った30年の歴史をひもとき、自らの臨床・研究を詳しく述べた。前作『統合失調症が秘密の扉をあけるまで』に述べられていた活性型ビタミンB6の医師主導型治験の結果はいかに……。
脳と心の関係をわかりやすく読み解く一冊。
糸川昌成 著
定価 2,640 円(本体2,400円 + 税) 四六判 上製 248頁
ISBN978-4-7911-1153-4〔2025〕
Contents
第一章 統合失調症の研究はなぜ難しいのか
第二章 答えは人の中に
第三章 人はものがたりを生きる
第四章 脳科学で説明できたこと、できなかったこと
第五章 心はどこに宿るのか
短編小説 松沢村幻譚
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