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動機づけ面接法 (2007)(品切れ)

基礎・実践編

動機づけ面接法
人が変わってゆく過程を援助する技法として、いまや世界標準となっている動機づけ面接法。依存症治療をはじめ、精神科領域全般、また内科領域では高血圧・糖尿病などの生活指導、さらに一般企業における教育など様々な領域で使用されている。医師、ソーシャルワーカー、臨床心理士、看護師、自助グループに関わる方など、医療・福祉に従事する人にとっては必修の技法!
ウイリアム・R・ミラー、ステファン・ロルニック著、松島義博、後藤恵訳
定価 3,630 円(本体3,300円 + 税) A5判 並製 320頁
ISBN978-4-7911-0628-8〔2007〕
本書は第2版の翻訳です。第3版の翻訳が出版されています。『動機づけ面接〈第3版〉』はこちら
品切れ
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Contents
《推薦のことばより抜粋》
動機づけ面接法については、これを学ぶ治療家が増え、その実践のため多くの講師(trainer)が国際セミナーで養成されるなど、今後更に期待される治療技法である。本書が、医師・臨床心理士・ソーシャルワーカー・看護職・自助グループに関わる方など、医療・福祉に従事する人々の必読の書となるものと考えここに推薦いたします。
京都府立医科大学大学院精神機能病態学 教授 福居顯二

第 I 部 基礎理論編

第1章 なぜ人は変わるのだろう?
 ジグソーパズルのピース(断片)
自然の変化/短期介入効果/量的効果/信頼/希望効果/カウンセラー効果/待機者リスト効果/チェインジ・トーク効果/パズルのピースを組み合わせる:「変化の動機づけ」の理解に向けて
 READY, WILLING, AND ABLE(準備ができている,やる気がある,できる)
意志:変化の重要性/能力:変わる自信/準備:優先順位について
 何が変化のきっかけになるのだろうか?

第2章 アンビバレンス(両価性)変わることのジレンマ
 変わりたい,でも変わりたくない
葛藤とアンビバレンス(両価性)/決断するための比較対照
 社会的背景
逆説的反応/何に対して準備ができているのか?

第3章 変化を促進する
 「正したい」反応
 人間関係に影響される「動機づけ」
矛盾を拡大し深化させる/チェインジ・トーク:「変わること」について話す/動機づけ面接法(Motivational Interviewing)の定義/動機づけ面接法の限界
 他の治療法との統合

第 II 部 実践編

第4章 動機づけ面接法とは
 動機づけ面接法(Motivational Interviewing)の精神
協働性/喚起性/自律性
 動機づけ面接法はどれほど幅広く使えるであろうか
 4つの一般原理
1.共感を表現する(express empathy)/2.矛盾を拡大する(develop discrepancy)/3.抵抗に巻き込まれ,転がりながら進む(rolling with resistance)/4.自己効力感を援助する(support self-efficacy)
 要約

第5章 変化と抵抗 硬貨の両面
 調和と不調和
 不調和は何が原因で起こるのか
 チェインジ・トーク(変化を語る言葉)と抵抗
 抵抗に対するカウンセラーの役割
 要約

第6章 第1段階 変化への動機を構築する
 重要性と自信
 初期に遭遇する落とし穴を避ける方法
質疑応答の落とし穴/一方の立場を擁護する落とし穴/専門家の落とし穴/レッテル貼りの落とし穴/機が熟す前に焦点を当てる落とし穴/「責める」落とし穴
 初回面接について
治療開始の構造化/カウンセリングの課題を決定する
 カウンセリングの初期に使用される5つの方法
1.開かれた質問/2.振り返りの傾聴(reflective listening)/3.認めて肯定する(affirm)/4.要約して締めくくる(summarize)/5.チェインジ・トーク(変化についての話)を引き出す
 チェインジ・トークを呼び覚ます方法
チェインジ・トークを呼び覚ます質問/重要性尺度を使う/決断の利害得失を探索する/詳しい説明を求める/極端な例に関して質問する/過去を振り返る/将来の見通しを語る/人生の目標や価値を探求する
 要約

第7章 チェインジ・トークへの応答
 動機づけ面接はいつ指示的になるのだろう?
 動機づけ面接が指示的である場合
チェインジ・トークの詳しい説明を求める/チェインジ・トークを振り返る/チェインジ・トークを要約する/チェインジ・トークを認めて肯定する
 動機づけ面接が非指示的である場合
両価性を明確化する/価値観を明確化する
 要約

第8章 抵抗への応答
 抵抗を振り返る
 振り返りの応答
単純な振り返り/拡大した振り返り/両面の振り返り
 振り返り以外の応答について
焦点を移す/違う視点で言い換える(リフレイミング)/少し意味を変えて同意する/個人の選択とコントロール(統制権)を強調する/歩調をあわせて進む
 変化のドラマ

第9章 自信を深める
 自信の落とし穴
「さあ,ここからは私に任せてください。もう結構です」/「はいはい,大丈夫ですよ」/2人とも悲観的になる
 自信を示す言葉を引き出し,強化する
自信を呼び覚ます質問/自信の測定/過去の成功を振り返る/個人の内的資源(長所)と援助/ブレイン・ストーミング/情報と助言を提供する/リフレイミング(違う視点で言い換える)/変化が起こったものと仮定する/自信を示す言葉に応答する/徹底的な変化に取り組む
 臨床的な症例
 要約

第10章 第2段階 「変わる」決意を強化する
 準備ができたことを認識する
 第2段階の障害物
両価性を過少評価する/過剰な指示を与える/不十分な指示しか与えない
 第2段階の開始
要約する/鍵となる質問/情報や助言を与える
 変化の計画について話し合う
1.目標を定める/2.変わる方法の選択肢を考える/3.計画を立て,要約する/4.「変わる」決意を引き出す
 移行

第11章 実際の症例


第12章 倫理的考察
 動機づけ面接法の倫理的違和感
クライアントの願望/カウンセラーの願望:思いやり,意見,関心/願望を一致させる/力(職業上の権限や影響力)とその使い方
 動機づけ面接法と倫理的に複雑な問題
 倫理的臨床活動のガイドライン(指針)

第III部 動機づけ面接の学習編

第13章 学習を振り返って
 クライアントを先生として
 不協和音(不調和感)は検出装置
 さまざまな学習の方法
 要約

第14章 学習を促進する
 指針となる原理
教えていることを実行する/学ぶ人の意見を聞く/専門家の落とし穴に注意する/技術的知識に頼り過ぎない/学ぶ人の日常的経験に近づく/個人的な学習法の好みに合わせる/簡単に単純に
 促進法の実際的側面
どのような課題を取り扱うべきか?/傾聴の技術をどのくらい修得しているか?/練習,フィードバック,およびロールプレイはどのくらい重要か?/抽象的な研修過程と具体的な日々の臨床業務
 学習の機会を創る
講習会の有効性とその限界/職場環境に合わせて学習の機会をあつらえる
 研修を評価する
 文化を変える

【著者紹介】

ウイリアム・R・ミラー
ニューメキシコ大学の心理学および精神医学の傑出した教授であり、同大学のアルコール依存症・物質乱用及び物質嗜癖センターの指導者の一人である。

ステファン・ロルニック
ウェールズ医科大学の一般内科部門に所属しており、またイギリス国営健康サービスの中で、臨床心理士として長年働いてきた。彼は多くの国と大陸で、多数の臨床家を訓練し、幅広い調査と研究の論文を発表している。


動機づけ面接法実践入門

ステファン・ロルニック、ウィリアム・R・ミラー、クリストファー・C・バトラー 著 後藤恵 監訳、後藤恵、荒井まゆみ 訳

動機づけ面接法 応用編

ウイリアム・R・ミラー、ステファン・ロルニック 編 松島義博、後藤恵、猪野亜朗 訳

動機づけ面接法の適用を拡大する:心理的問題と精神疾患への臨床適用

ハル・アーコウィッツ、ヘニー・A・ウェスラ、 ウイリアム・R・ミラー、ステファン・ロルニック 著 後藤恵 訳

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